・今、話題の半導体に投資をしたいが、どこに投資をすればいいのかを知りたい方
・半導体に興味があるが個別株に手を出さずにETFで投資したいと考えている方
・半導体の可能性を最大限に引き出すレバレッジの驚異的なパフォーマンスについて知りたい方
半導体は産業界のコメだからであり、家電製品から車などの乗り物まで必要不可欠なものになりつつありますね。今後の未来はどうなるのかしら?
今、半導体業界は何年かに1度のスーパーサイクル(半導体需要期)に入っているだよね。だからものすごい業績がこれから上がり始める。今回紹介するのは半導体の個別株投資は難しいけど、ハイパフォーマンスなものに投資したいということで、半導体最強のETFである「SOXL」について紹介したいと思います。
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1.SOXLとは何か? SOXL 構成銘柄について
SOXLとは、正式名称はDirexion デイリー・半導体株・ブル3倍ETFといいます。
SOX指数の3倍のパフォーマンスを目指すレバレッジETFになります。
「SOX指数」正式名称はフィラデルフィア半導体株指数と言います。米国の主要な半導体関連銘柄で構成された株価指数のことをいいます。全部で30銘柄で構成されており、時価総額加重平均で算出しています。
SOX指数を見れば、米国の半導体関連銘柄の状況が分かります。半導体関連銘柄の株価が上昇するとSOX指数も高くなります。半導体業界の動向を知ることは、景気を把握するのに役立ちます。一般的に半導体業界が好調だと、景気が良いと判断される傾向があります。
半導体とは何か?についてゼロから知りたい方は以下の記事をぜひ合わせてご覧ください。
SOXLの基本概要
SOXLですが、基本概要は以下です。
名称:Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF
設定日:2010年3月11日
経費率:0.99%(約1%)
総資産:約3850億円
構成銘柄:クアルコム、インテル、エヌビディア、TSMC等の超有名な企業10社で60%以上を占めます。
構成銘柄上位10個(2020年12月31日時点)は以下になります。
全体の割合としては、半導体製造80%と半導体製造装置企業20%の割合です。
半導体業界の好調さは、景気のバロメーターのような役割のため、産業が活気づく、つまり消費行動も含めた経済が回り始めることが半年から1年後に見えるようであれば、このSOXLはぐんぐん伸びることを示しています。銘柄構成をみても、INTEL,TSMC,クアルコム、NVIDIA,APLD MATERIALSと巨大半導体製造会社がひしめいていますね。
2.SOXLのメリットとデメリット
さて、次にSOXLのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
SOXLのメリット
上記は過去5年間(2016年~2021年)のチャートですが、SOXLは約+2200%です。
同期間のナスダック100(QQQ)は約+190%、S&P500は+94%です。
非常に大きな差がついています。
一方で、デメリットは何になるのでしょうか?
SOXLのデメリット
上記のグラフにあるように、コロナショック時(2020年3月)からコロナ前に戻る(2020年11月)までに8か月を要しています。ちなみにVOO(S&P500連動ETF)は2020年8月頃にはコロナ前には戻っていますので6か月程度です。少し回復までには時間がかかりますね。
SOXLのチャートを見ると恐ろしいほどにパフォーマンスがでていますね。S&P500のVOOやあのQQQでさえ、ながらなか水平線に見えてしまいます。それぐらいインパクトのでかい投資商品だということがおわかりになるでしょう。レバレッジETFのすごさを感じます。
3.SOXLに投資すべきか?
資産運用の目的は何か?を明確にすることが大事だと思います。
SOXLは暴落と急上昇を起こしやすい言わば「じゃじゃ馬」ですので、自身のリスクの許容度を把握したうえで実施しなければ大きな損失に耐えきれない可能性が高いです。
ちなみにコロナショック時についていえば、VOOが最大でー32%程度下落しましたが、SOXLは最大でー79%程度下落をしています。つまり、コロナショック直前に投資をしていたら、投資金額の80%程度を失うことになりますのでそのショックを受け止めて信じながら持ち続けられるかという話になります。例えば、100万投資したら、金額が20万になっていたということを受け止めなければなりません。元に戻るまでに8か月間は持ち続けて眺めるしかなかったということになります。
では、SOXLにどのように投資するとよいのでしょうか?
SOXLに投資する上で対応すべき方法とは?
以下の3つを意識してSOXLの投資をしていくとよいのではないかと思います。
1.ストップロス(逆指値)を入れる
逆指値を入れ続けていれば、最大に落ちる前に止血することが可能です。ただし、1日で急激に落ちるときには皆同じように売るため、そのストップロスが効かずにさらに下がる可能性も否めません(経験者は語る)
2.SOXLの投資金額と同等の保険としてのキャッシュ(現金)を持つ
これは保険のような意味を持ちますが、SOXLが落ちたときに一旦、利確して現金に退避。現金を増やしておいて、相場が上昇してきたら、再びSOXLに投資して、常に現金とSOXLをリバランスしながら持っておくとよいでしょう。
3.半導体業界の流れや今後の動向を見極める
半導体業界は、景気に左右されやすい業界です。産業が活発化しなければ、半導体の需要がなくなり過剰な供給になると急速にしぼみます。一方で、未来の5Gネットワークや自動運転、AIといった投資が活発化してくる未来が近づけば需要が大きく拡大することで急上昇するような局面となります。どこで入るのかのタイミングが非常に重要でそれ次第で投資効果が明確になります。
自分のリスクの許容度は、あなたのポートフォリオ次第かと思います。SOXLはかなり攻めた投資商品ですから、精神的にそのSOXLがゼロになってもそれ以外の投資商品で精神的に安心できるようなものをポートフォリオに入れておくことがおススメします。常に相場は予想できませんからマイナス局面でいかに精神的に安定を保てるのかが勝負であったりします。私もー100万の損益を抱えたこともありますが、一方で+100万を出している実績があったりすると長期的に待てば相場は戻ると信じることができたりします。常にポジションとしてもっておきたい投資商品は、信じられる握力と買うタイミングが重要だと思います。
4.その他:レバレッジ無の半導体ETF、他のレバレッジ系ETFや投資信託について
ここでは、レバレッジ無の半導体ETF、他のレバレッジ系ETFやレバレッジ系の投資信託についてご紹介しておきます。
半導体に興味はあるけれども、まずは、レバレッジ無しから入りたいからは、一般的に有名な半導体ETF「SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF」というものがあるので、こちらがおすすめです。
その他の人気な3倍レバレッジ系ETFとして以下のようなものがあります。
その他の日本円で購入できる2倍系の投資信託としては以下のようなものがあります。
5.まとめ
さて、ここまでSOXLについて話をしてきましたがまとめたいと思います。
1.SOXLとは、正式名称はDirexion デイリー・半導体株・ブル3倍ETF。SOX指数の3倍のパフォーマンスを目指すレバレッジETFです。半導体業界の動向を知ることは、景気を把握するバロメーターになる。
2.SOXLは、過去5年間(2016年~2021年)で約+2200%のハイパフォーマンス。デメリットは経費率が1%とやや高いことに加えて、コロナショック時はー79%という急落する可能性があり、かつ回復には時間がかかる(コロナ前に回復するまで8か月)
3.SOXLに投資する際には、自身のリスクの許容度を把握して、攻めの投資対象の一つとして組み込むことが重要。また半導体業界動向を常にウォッチしておくことで景気の先行きを見通してタイミングをもって投資することが重要。
危険を察知するのが炭鉱のカナリア銘柄であるHYG(ハイイールド債)だとすれば、景気の良さを象徴するのはSOXLなのかもしれません。景気の良さは半導体の好調と連動するため株価に反映されやすいと考えられます。景気動向を見ていく意味でも、半導体という重要な経済指標を見ていく意味でも少しでも長期的にSOXLを持ってみてもよいかもしれません。
今後の経済の流れの中で、SOXLという超ハイパフォーマンスの銘柄がどこまで上がり下がりをするのかが大きな景気を占う上では重要になってくるでしょう。私も少しずつ長期的に積み増しながら所持してみたいと思っています。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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