JEPI 超高配当ETF S&P500派生系のキャピタルゲインも狙える二刀流高配当ETF QYLD VYMと比較

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「不労所得としての毎月配当を受け取りたい方」
「インカムゲインだけではなく、キャピタルゲインも狙いたい方」
「8割は安定した銘柄に投資をしたいと考えている方」

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まよい子

高配当もいいけど、欲をいえばキャピタルゲインも欲しいのよね。そんな夢のような銘柄はないのかしら。

さんぺぐ

JEPIはキャピタルゲインとインカムの両方を追求することを目的としたETFです。毎月分配金で配当を受け取ることができ長期的な根上がりによるキャピタルゲインも獲得が可能な夢のようなETFです。

目次

JEPIとは?

JEPIとは、JP Morgan Investment Management Inc.が運用するJPMorgan Equity Premium Income ETFという米国高配当ETFです。キャピタルゲインとインカムの両方を追求することを目的としたETFになります。

このETFですが、資金の8割程度をS&P500採用銘柄を中心とした株式に投じ、残りの2割程度をEquity Link Note(以下;ELN)と呼ばれる仕組み債で構成されています。

さんぺぐ

8割はS&P500でキャピタルゲイン、2割はELNでインカムゲインといった構成です。JEPIの構成自体は依然ご紹介したUSA360QYLDと似た特殊なETFですね。JEPIは8割安定で2割で配当が得られており、ほぼVTIの安定のUSA360と超高配当のQYLDの間ぐらいのETFと考えてもよいかもしれません。

概要:JEPI

設定日:2020年5月21日
純資産額:59億ドル(約6785億円)
経費率:0.35%
利回り:約8%(毎月分配)
セクター別割合:テクノロジー17%、工業14%、ヘルスケア14%、金融13%、消費財12%と8割がS&P500採用銘柄と同じような構成になっています。ほぼ時価総額が大きい形で構成されていますね。


組入銘柄割合:各個別銘柄が2%以下とかなり小さな単位で銘柄は構成されています。TOP10に入るのもGAFAMはMicrosoftとGoogleだけで4%弱と小さいです。

さんぺぐ

構成割合はとても複雑で理解が難しいですね。仕組債、カバードコール(オプション取引)と言われても何がなんだかよくわかりませんので、
シンプルに8割はS&P500であり、2割が配当を獲得できる特殊な仕組みで運用されるETFと考えたほうがよいでしょう。

JEPIのメリットとデメリット

次にJEPIのメリットについてお伝えしたいと思います。

JEPIのメリット

毎月分配で高配当利回り(8%前後)であること

QYLDの11%には及ばないものの、8%の利回りかなりの高配当です。また毎月貰えるのも嬉しいですね。

キャピタルゲイン(値上がり益)も獲得できる(設定来+20%の上昇)

下記は、2020年5月の設定日から現在までのJEPIの株価チャートです。
設定来で+20%上昇しており、しっかりと株価も上昇しています。

逆にJEPIのデメリットについてお伝えしたいと思います。

JEPIのデメリット

S&P500よりもトータルリターンは劣る

下記は、設定日2020年5月から現在までのS&P500の代表格であるSPYとJEPIを比較した株価チャートです。

SPY:緑色 JEPI:青色

JEPIは、SPYの株価と約2倍以上の差があり、パフォーマンスは大きく劣っています。ここまで差があるとインカムゲインでは補いきれない差となり、トータルリターンは負ける結果となります。

まだ運用開始してから日が浅く、商品内容が複雑で理解し難い部分がある

2020年5月スタートとまだ運用が開始されてから日が浅く投資対象になるのかを判断しにくい部分があります。
また投資商品としての内容が難しく仕組債、カバードコールオプションという手法を用いたことで高配当かつS&P500の成長を得られるのはわかるのですが、なぜそうなのかが理解しきれません。

さんぺぐ

JEPIの8割はS&P500銘柄ですが、本来のS&P500系のETFであるSPYとは大きくパフォーマンスは異なることは意識をしていく必要がありますね。
とはいえ、JEPIの株価は上昇はしているのでキャピタルゲイン&インカムゲインの両方を得ることができるのは事実です。

JEPIと同じ高配当なQYLD、キャピタルとインカムゲインを狙えるVYMを比較

JEPI と同じ高配当なQQQ系のQYLDと JEPIと同じようにキャピタルゲインもインカムゲインも狙えるETFバリュー株安定系のVYMがあるので合わせて比較をしてみました。

JEPIQYLDVYM
設定日 2020年5月21日 2013年12月11日2006年11月10日
純資産額59億ドル59億ドル434億ドル
経費率0.35%
0.60%0.06%
配当利回り8%前後11%前後3%前後
銘柄構成S&P500銘柄が8割 高配当をもたらす仕組債が2割GAFAM40%でQQQとほぼ同じ銘柄構成セクターが金融、生活消費財、ヘルスケアで収益安定のバリュー株寄り

・JEPIとQYLDは配当率がかなり高い部類になっていますが、VYMがJEPIやQYLDよりも運用期間、純資産額、経費率では圧倒的に優れていますね。
・特筆すべきは、JEPIの純資産額が2年弱ですでにQYLDと同規模になっていることです。これはJEPIの人気度が急激に上昇していることが挙げられます。

次に、各銘柄のパフォーマンスをみたいと思います。
下記はJEPIの設定日から現在までのJEPIとQYLD、VYMを比較した株価チャートです。

VYM:緑色 JEPI:青色 QYLD:紫色

・この2年弱をみるとVYMが大きく株価上昇をしており、QYLDはほぼ横ばい、JEPIはその間を取るようにゆっくりと上昇していることが読み取れますね。

さんぺぐ

JEPIは、まだ運用期間が浅いですが、純資産額で見て取れる人気度の高さがあり、かつ8%のインカムゲインとゆっくりとしていますが株価上昇もしているキャピタルゲインも取れることがVYMやQYLDとの比較からわかったかと思います。

まとめ:毎月分配金は投資を続けるための精神的な支えになる

ここまでJEPIについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。

まとめ

・ JEPIとは、JP Morgan Investment Management Inc.が運用するJPMorgan Equity Premium Income ETFという米国高配当ETFです。キャピタルゲインとインカムの両方を追求することを目的としたETFになります。
このETFですが、資金の8割程度をS&P500採用銘柄を中心とした株式に投じ、残りの2割程度をEquity Link Note(以下;ELN)と呼ばれる仕組み債であり、特殊な構成となっています。
・ JEPIのメリットは、 毎月分配で高配当利回り(8%前後)であることキャピタルゲイン(値上がり益)も獲得できる(設定来+20%の上昇) こと。
・JEPIのデメリットは、 S&P500よりもトータルリターンは劣ること、 まだ運用開始してから日が浅く、商品内容が複雑で理解し難い部分があること。
・ JEPIと同じキャピタルとインカムを狙うQYLDとVYMを比較 すると、JEPIはVYMよりも高配当でありながらも、QYLDよりもしっかりとキャピタルゲインも狙うことができるメリットがある

さんぺぐ

JEPIは、超高配当のQYLDよりもトータルリターンは高いが、S&P500には劣ることもあり、非常に投資が難しい銘柄ではあります。ただし、毎月分配で8%前後の利回りでの配当をもらえるメリットは大きいので大きくは投資は難しいですが少しずつ投資を重ねて所持していくことはありかもしれません。
キャピタルゲインだけの投資は王道で正しい投資なのですが、大きく値が下げたときは精神的に毎月分配でもらえるお金は大きな支えになる時があります。投資を続けるための精神安定剤としてJEPIを持ち続けるメリットは大きいと私は思います。ぜひご検討ください。

さんぺぐ

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