・最近何かと需要不足と叫ばれる産業界の”コメ”と呼ばれた半導体に興味があり、ぜひ購入を検討したいと思っている方
・TSMC,NVIDIA、INTC、ASML等の個別株がものすごく気になるけれどもリスクを押さえたい方
・将来有望なゲーム、5G、CASEなど最新のトレンドの可能性を信じていてその要となる半導体株を所有したいと思っている方
最近は世界的に半導体の需要不足が叫ばれているよね。ということはものすごく半導体の需要が必要であることからものすごく売れているんじゃないの!? TSMCやNVIDIAという有名な半導体株を持ちたいけれども…個別株を持つ勇気がないよね。そんな今最もほしい半導体銘柄をまとめたようなものってないのかな?
今、半導体は供給不足でついに値上げまでされるようになっています。TSMCをはじめ半導体業界のサプライヤー各社は2021年4月から価格を10%~20%引き上げると伝えました。コロナ禍で家にいることが多くなり、ゲーム機やテレビ需要が増えて、テレワークによりPCの需要が増え、5G基地局の増加など、将来の需要が見込まれることはもちろん、現在のこのコロナ環境下における現需要が拡大していることからこのような供給不足が発生しているんだよね。半導体が不足しているということは半導体は作ればそれだけ売れまくります(=業績が爆上がり)そんな期待感が詰まったETFであるSMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETFについて今日は解説したいと思います。
ちなみに、半導体とは?について詳しく知りたい方は過去の記事「米国株テーマ:半導体 王者TSMC 独占ASML【半導体】は産業界の”コメ” !!スマホも自動車もPCもすべてのプロダクトで半導体が必要!景気敏感株で半導体は景気回復の急先鋒になる」でまとめていますのでぜひ合わせてご覧ください。
SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETFとは?
SMH(ティッカーコード)とは、正式名称は「ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF(VanEck Vectors Semiconductor)」です。、米国で上場している半導体企業最大手25社の全体的なパフォーマンス成果を目指す半導体株を集めたETFになります。各銘柄の保有率は20%以下にしています。
設定日:2011年12月21日
経費率:0.35%
資産総額:54億3700万ドル(約5900億円)
配当利回り:0.61%
具体的な上位10銘柄は以下になります。上位10銘柄で63.91%になります。投資対象は25社しかないため、下位15銘柄で約40%のシェアということになります。
セクター別でみると、半導体製造業が75%(代表的はTSMC)、半導体設備製造業が23%(代表的はASML),半導体ソフトウェア企業が2%程度のようです。
国別の割合をみると、当然ですが、アメリカが76%、TSMCがある台湾が15%程度になりますね。
半導体企業最大手25社で構成されているので非常に特定された半導体企業でポートフォリオを組んでいますね。ただ、間違いのない半導体企業(TSMC,エヌビディア、インテル、ASML等)をすべて包括していることもあり、強力なポートフォリオですね。10年で資産総額が5000億規模というのはすごい人気なETFですね。
SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETFの魅力とは?
SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETFは、直近では少しマイナスですが、中長期でみれば、1年で68%、3年~5年では30%台と安定したパフォーマンスを出しています。
SMH | 1か月 | 3か月 | 年初来 | 1年 | 3年 | 5年 |
リターン | -9.09% | -7.65% | 5.06% | 68.85% | 31.79% | 35.85% |
またナスダックのETFであるQQQやS&P500 ETFであるVOOと1年を比較すると下記のようなチャートのようにSMHは、QQQやVOOをはるかに超えるパフォーマンスを出していることがわかります。
良いETFとは資産総額が大きく、多くの投資家によって頻繁にトレードされ、出来高が多いETFであるということから、このSMHの半導体ETFは、総資産額が5000億円規模で出来高の平均が5M(500万株)規模で日々取引されていることがそれを証明していますね。そんな超優良な半導体企業(TSMC,エヌビディア、インテル、ASML等)が集まったETFに一本で投資できることだけでも十分魅力的なETFなのではないでしょうか。
SMH(ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF)と同じ半導体ETF
であるSOXX(iシェアーズ PHLXセミコンダクターETF)の比較
SMHは半導体ETFですが、実は、もう一つ別の会社からSOXX(iシェアーズ PHLXセミコンダクターETF)という半導体ETFがあります。日本の証券会社では現在は購入できないのですが、比較のために今回はご紹介したいと思います。
銘柄名 | SMH(ヴァンネック・ベクトル半導体) | SOXX(iシェアーズ PHLXセミコンダクターETF) |
---|---|---|
ティッカー | SMH | SOXX |
対象国 | グローバル ※グローバルとはいえ、8割弱はアメリカ | アメリカ |
指数 | マーケット・べクトル米国上場半導体25インデックス | フィラデルフィア半導体株指数 |
銘柄数 | 25銘柄 1位 TSMC 14% 2位 エヌビディア 8% 3位 ASML 6% | 32銘柄 1位 エヌビディア 9% 2位 テキサツインスルメンツ 8.7% 3位 ブロードコム 7.76% ※TSMCは組み込んでない |
純資産 | 54.3億ドル | 66.1億ドル |
設定日 | 2011/12/21 | 2001/07/13 |
経費率 | 0.35% | 0.46% |
パフォーマンス | 1年のパフォーマンス:68.85% | 1年のパフォーマンス:75.72% |
販売会社 | 楽天証券、SBI証券など | 取り扱い会社見つけられず現状日本では購入不可 |
下記、SMHとSOXXを比較したチャートになります。
SMH(ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF)とSOXX(iシェアーズ PHLXセミコンダクターETF)を比較すると、基本的にはチャートの動きも内容も変わりはありません。ただ、違いがあるとすると、構成銘柄の中にSMHはTSMCを入れているけれど、SOXXはアメリカの企業が対象のため入っていません。SMHは設定日から10年、SOXXは設定日からすでに20年ほど経過する信頼のETFですが、資産額ではほぼSMHと同じ規模に追いつかれています。SMHの方が、経費率は0.35%で安いこともあり、現状のトレンドの流れを見れば、SMHのほうがよいのかもしれません。
超人気銘柄:レバレッジ3倍半導体ETF「SOXL」のご紹介
SMH(ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF)はレバレッジなしですが、レバレッジを3倍にした超人気半導体ETF「SOXL」について以前記事を書いておりますので合わせてご覧ください。
まとめ:半導体は目の前の需要不足から、将来にわたる巨大需要で可能性大!
ここまでSMH(ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF)について話してきたことをまとめたいと思います。
1.SMH(ティッカーコード)とは、正式名称は「ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF(VanEck Vectors Semiconductor)」です。、米国で上場している半導体企業最大手25社の全体的なパフォーマンス成果を目指す半導体株を集めたETFになります。
2.SMH ヴァンエック・ベクトル・半導体ETFは、直近では少しマイナスですが、中長期でみれば、1年で68%、3年~5年では30%台と安定したパフォーマンスを出しています。またQQQやVOOをはるかに超えるパフォーマンスを出している
3.SMH(ヴァンエック・ベクトル・半導体ETF)とSOXX(iシェアーズ PHLXセミコンダクターETF)を比較すると、基本的にはチャートの動きも内容も変わりはありません。SMHの方が、経費率は0.35%で安く、運用期間も10年でほぼ同じ資産規模を考えるとSMHのほうが人気なため、こちらのほうがおすすめ。
半導体は、現在のゲーム、家電製品、車、スマホ、ノートPCから、これからの未来にかけては、電気自動車や自動運転、クリーンエネルギー、5G通信や将来控える6G通信の普及まで様々な分野で必要不可欠なものであり、世界の大きな産業を支えることで大きな恩恵を受けることができる分野です。GAFAMと呼ばれたネット企業の存在も大きいですが、なによりコロナ後のリアルな世界を大きくつくっていく基盤はこの半導体にかかっているといっても過言ではないでしょう。
そしてその将来の可能性が詰まった半導体銘柄を一気に凝縮して集めた半導体ETFであるSMH(ヴァンネック・ベクトル半導体)は資産総額が大きく、日々の出来高も大きく今後資産の一つとしてもってもよいとても魅力的なETFだと思いました。ぜひご検討ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。