・米国の高配当ETFについてもっとどんなものが’あるのか知りたい方
・配当所得で生活することを目標として勉強をしている方
・米国の高配当ETFについてより成績がよく配当が高いものを知りたい方
SCHD?シュワブ米国配当ETF? 初めて聞いたわ。VYMよりも高配当かつ高成績なETFなんてあるのね。知りたい!!
SCHDは、 Dow Jonesでの上位企業を対象 にして10年以上配当金を出している質の高い100企業を選んで投資している高配当ETFです。経費率も0.06%と安く長期投資には向いているETFです。今日は詳しくSCHDについて解説していきます。
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SCHD(Schwab US Dividend Equity ETF)とは?
SCHD (Schwab US Dividend Equity ETF) シュワブ米国配当ETFとは、ダウジョーズ配当100インデックスに連動する投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。
ダウジョーズ配当100インデックスは、単純に高配当上位100を対象とした指標ではなく、配当の質や持続可能性も考慮して選定された100銘柄から構成される指標です。
設定開始日:2011年10月20日
純資産額:276億ドル(約3億円)
経費率:0.06%
配当利回り:2.83%
組入セクター割合:金融が21%、情報技術が19%、工業株が14%、生活必需品が14%、ヘルスケアが12%、一般消費財9%とかなり幅広くセクターが分散されている印象です。特に金融セクターと情報技術(テクノロジー)の影響は受けやすいと言えるでしょう。
組入銘柄割合: ファイザー5%、シスコ4%、ペプシ4%、ホームデポ4%、ブラックロック4%、メルク4%…とかなり偏りがない構成で各銘柄5%以下に抑えられています。10年以上の配当支払いの実績がある企業を集めており、大企業が8割を占めています。
Dow Jonesでの上位企業を対象としているだけあって、歴史の長い大物がズラリと並んでいる印象です。またセクターに関しても保有割合が25%を超えないように制限がかけられおり、かつ各銘柄は5%以下に抑えらているように比較的バランスよく配分される仕組みになっています。
SCHDのメリットとデメリット
次に SCHD のメリットについてお伝えしたいと思います。
SCHD のメリット
現在は2.83%程度ですが、基本的には3%前後で推移しており高配当が見込めます。
信託報酬が0.06%は他のETFと比べても非常に安く、配当を貰いながら、長期保有が可能な数少ないETFかと思います。
下記は、高配当ETF
SCHD | 0.06% |
VYM | 0.06% |
SPYD | 0.07% |
HDV | 0.08% |
下記は、SCHDのリターンを1年、3年、5年のリターンを記載しています。参考に高配当で人気のSPYDのリターンも表示しました。
1年リターン | 3年リターン | 5年リターン | |
SCHD | 42.06% | 17.77% | 16.20% |
SPYD | 46.68% | 6.90% | 8.31 % |
こちらをみると、直近1年は同じぐらいのリターンですが、3年、5年という長期のリターンを見ると高配当ETFとしてはSCHDは15%以上のリターンを出しており非常に高いパフォーマンスを発揮しており、株価も上昇しているためキャピタルゲインを獲得することが可能です。
逆にSCHDのデメリットについてお伝えしたいと思います。
SCHDのデメリット
残念なことですが、日本の大手ネット証券会社であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券では購入することができません。ただし、サクソンバンクという証券会社であれば、一般口座で購入が可能です。今後の大手ネット証券3社での取り扱いを期待したいところです。
3%前後の高配当によるインカムゲイン、15%以上の成長によるキャピタルゲイン、さらには0.06%という安い経費率で長期投資ができるといった意味ではたいへん魅力的な銘柄ですね。
SCHDと米国人気高配当ETFのVYM,SPYD,HDVを比較する
SCHDと米国人気高配当ETFのVYM,SPYD,HDVを合わせて比較をしてみました。
SCHD | VYM | SPYD | HDV | |
設定開始日 | 2011/10/20 | 2006/11/10 | 2015/10/21 | 2011/3/29 |
純資産額 | 276億ドル | 387億ドル | 47億ドル | 72億ドル |
経費率 | 0.06% | 0.06% | 0.07% | 0.08% |
配当率 | 2.83% | 2.72% | 2.81% | 3.35% |
投資銘柄数 と割合方式 | 100銘柄(時価総額加重平均) | 400銘柄(時価総額加重平均) | 80(均等分散) | 5(時価総額加重平均) |
主力セクター | 金融、情報技術、 工業株、生活必需品、ヘルスケア | 金融、生活消費財、ヘルスケア | 金融、エネルギー、公益事業 | エネルギー、ヘルスケア、通信、生活消費財 |
特徴 | 10年以上継続して配当かつ質の高い銘柄100銘柄で基本は大型で有名なオールドエコノミー銘柄 | 収益安定の大型で有名なオールドエコノミー銘柄 | S&P500銘柄で 金融に偏り(40%)のある有名でない 高配当なオールドエコノミー銘柄 | 財務健全性のある ディフェンシブな オールドエコノミー銘柄 |
上記の表から、SCHDは最も設定開始日が遅いにも関わらず純資産額はVYMの次に大きな額になっていることからとても人気のETFになっていることがわかります。また、経費率はVYMと同じですが最も安い部類に入り、かつ直近の配当率ではHDVの次に高い配当率となっています。主力セクターをみると、SCHDは唯一情報技術を大きく入れておりこれが成長ドライバーの一つになっていることは間違いないでしょう。当然ですが、すべての高配当ETFは歴史の長いオールドな利益をしっかりと生み出している企業群で構成されているのは変わりはありません。
次にパフォーマンスを比較してみたいと思います。
下記、過去5年でSCHD,VYM,SPYD,HDVについて株価チャートを表示しました。
SCHDの株価についてはSPYD,HDVはもちろんのこと最も人気のVYMさえも2倍近く大きくアウトパフォームしていますね。
2020年ごろから一目瞭然でSCHDが差をつけ始めていますね。やはり、ただの高配当ではなく、組み入れ企業のファンダメンタルズを重視していることから、SCHDは、しっかりと値上がりも取れているおり、トータルリターンに差をつけていると言えます。
下記、人気の高配当ETF VYM、SPYD、HDVについても解説していますので合わせて比較検討してみてください。
まとめ:3大ネット証券で販売開始されたらVYMより、SCHDがいい!
ここまでSCHDについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
・ SCHD (Schwab US Dividend Equity ETF) シュワブ米国配当ETFとは、ダウジョーズ配当100インデックスに連動する投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。
・ Dow Jonesでの上位企業を対象としているだけあって、歴史の長い大物がズラリと並んでいる印象です。またセクターに関しても保有割合が25%を超えないように制限がかけられおり、かつ各銘柄は5%以下に抑えらているように比較的バランスよく配分される仕組み
・ SCHDのメリット は、 3%前後と高配当が見込める 信託報酬率が0.06%と非常に安く、長期保有が適している。 株価上昇によるキャピタルゲインも狙える。SCHDのデメリットは、 日本の大手ネット証券会社(SBI、楽天、マネックス)では購入ができないこと。
・ SCHDと米国人気高配当ETFのVYM,SPYD,HDVを比較すると、 SCHDは最も設定開始日が遅いにも関わらず純資産額はVYMの次に大きな額 、 経費率はVYMと同じ最も安い部類、 直近の配当率ではHDVの次に高い配当率 、パフォーマンスも最も高くVYMの2倍程度の株価規模になっており、 SCHDは唯一情報技術を大きく入れておりこれが成長ドライバーの一つになっているのではないかと思われる。
SCHDは、高配当ETFの中では3%前後の高いインカムゲインはもちろんのこと、情報技術を取り入れていることでパフォーマンスも高いことからキャピタルゲインもあり、かなり魅力的な銘柄ですね。唯一残念なことは、日本の3大ネット証券で取り扱いがないことですので、SCHDが販売開始となれば、現在最も人気なVYMを越えていく高配当ETFかと思いますので要注目ですね。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。