今回紹介するニッセイ外国株式インデックスファンドはその商品性を理解することが大事です。昨今は信託報酬だけが”安い”ことだけが注目されがちですが、積み上げてきた圧倒的に変えられない”何か”をぜひ見極めていただいて、ぜひ投資商品の一つに組み入れるのかを検討してもらいたいです。
つみたてNISA、iDecoの投資商品は、これ一本でも十分。「ニッセイ外国株式インデックスファンド」がおすすめ(体験談あり)
1.ニッセイ外国株式インデックスファンドとは?
ニッセイ外国株式インデックスファンドとは、日本を除く主要先進国の株式に投資しており、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすファンドです。購入時および換金時の手数料は無料です。
※インデックス投資とは、株価指数(インデックス)と同じ動きを目指す投資方法。
※MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)コクサイとは、MSCI指数の一つで、米国のMSCI Inc.が算出・公表する、日本を除く世界の主要国(先進国)の株式(大型株・中型株)を対象とした株価指数
次にファンド構成の詳細を見ると下記になります(2020年9月末現在 ニッセイ外国株式インデックスファンド 月次レポートより)
こうして、インデックスファンドの詳細を除くと、72%はアメリカの株であり、また情報技術が約23%を占めています。またさらにはGAFAと呼ばれた超ハイテク企業が15%以上は占めている実態が見えます。日本を除く先進国とはいっているもののほぼ、アメリカの株であり、かつ情報技術分野がコア領域でGAFAが中心であることがよくわかりますね。
また日本を除く先進国と書かれていますが、中国はそもそも入ってません。
2.なぜニッセイ外国株式インデックスファンドがいいのか?(比較あり)
1.先進国株式カテゴリーの中では信託報酬が最安レベルにある(2020年9月末時点)
ファンド名 | 信託報酬(税抜き) | |
1位 | eMAXIS Slim先進国インデックス | 0.09165% |
2位 | ニッセイ外国株式インデックス | 0.0930% |
3位 | たわらノーロード先進国インデックス | 0.0999% |
信託報酬はいわば、信託会社に支払う手数料に近いので、年間で払う手数料が極めて低いことを意味しています。例えば、100万を保有しても1000円程度に収まります。
現在2位の立ち位置の「ニッセイ外国株式インデックス」は、1位との差はわずか0.001%程度である。手数料率は保有している金額が大きければ大きいほど影響を受けるが、例えば、1000万円の保有でもコストの差は年間数百円程度なのでほぼ気にしないでいいレベルですね。
2.ファミリーファンド方式の採用により、手数料や保管費用のコストを圧縮している
現在、多くの投資信託はマザーファンドとベビーファンドを分けて運用する「ファミリーファンド方式」を採用しています。
マザーファンドとは、複数のベビーファンドと呼ばれる投資信託から資金を預かり、それをまとめて運用する投資信託のことです。
投資信託には数多くの種類があります。それらのファンドを1つずつ個別に運用をすると、どうしても「運用効率」が悪くなります。
こうした問題を解決するために生まれたのが、同じ資産運用会社のファンドについては一括して資金を集め、1つの大きなファンドで運用をするような仕組みが「ファミリーファンド方式」です。
ファミリーファンド方式を使って、1つの大きなマザーファンドで運用すると、資産運用やコストの効率化によるメリットがあります。
投資信託の実質のコスト=「信託報酬」+「売買委託手数料、有価証券取引税、外貨建て資産の保管費用、その他費用」
手数料や保管費用に関しては、規模が大きくなることで「スケールメリット」が働くため、コスト効率がよくなります。
3. 純資産が1900億と圧倒的に大きい。
ファンド名 | 純資産額 | |
1位 | ニッセイ外国株式インデックス | 1900億円 |
2位 | eMAXIS Slim先進国インデックス | 1236億円 |
3位 | たわらノーロード先進国インデックス | 663億円 |
「純資産額」は、いわば投資信託の規模です。
投資信託は運用会社によって集められたみなさんのお金を株式や債券などに形を変えて日々運用しています。 そのため、解約などが出て投資信託の信託財産が減ったり、運用している株式や債券が値下がりしたときに純資産額は減少します。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、純資産額が1900億円と先進国株式のカテゴリーの中ではトップクラスになります。
さて、この純資産が大きいというメリットはなんでしょうか。
・純資産が大きいことで、信託報酬以外の手数料や保管費用に関しては、「スケールメリット」が働き、コスト効率がよくなります。
・純資産が大きいことで、連動するMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)コクサイ指数に可能な限り近づけることができ、安定した運用ができます。
投資信託のインデックスファンドがなぜこれほどに実質コストというものを安くできているのか理由がよくわかりますね。人気のeMaxis Slimシリーズと比較すると、ほぼ信託手数料が同水準(やや負け)ですが、純資産がやはり圧倒的に大きいということが安定運用というメリットを創り出しているのがニッセイ外国株式インデックスファンドのいいところではないでしょうか
3.つみたてNISAやiDecoに適している理由は?
つみたてNISAやiDecoはどちらも非課税で長期投資できるメリットが最も大きいかと思います。
その意味では投資の大原則である「長期・分散・つみたて」を考えれば、
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、長期に適したコストの低さ(0.1%程度)、低成長な日本を除く先進国への分散投資、毎月定期的につみたてができるという意味で適した商品になるのではないかと思います。
そして、なにより、海外株式の中でも圧倒的な純資産額が1900億円とトップクラスの大きさであることがなにより安定した運用実現を叶えてくれる可能性が大きく、他の投資信託に比べてこれが決定的に選ばれる理由なのではないでしょうか。
つみたてNISAやiDecoについては詳しく知りたい方は、「NISAとつみたてNISAの違いは?どちらがいいの?」や「病気・怪我の備えになるの!?保険扱いにもなる個人型確定拠出年金「iDeCo」」にて紹介しているので興味がある方はご覧ください。
まとめ:私の体験談
ここまで、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」について皆様におすすめである理由をお伝えしてきました。
私の体験談をお話すれば、かなり様々な商品に迷ったあげく、ほぼ「ニッセイ外国株式インデックスファンド」一本に寄せることで余計な考えや思考を巡らす必要がなく投資ができるようになりました。
最近では様々な商品がでており目移りすることも多いですが、この1本に寄せることで逆に選択コストを減らすことができ満足しています。
おかげさまでコロナ禍でも個別株は影響を受けても、この投資信託商品は、マイナスにならずに私の金融資産を支えてくれている柱となっています。
ぜひ皆様もご検討ください。