・最終的な本命は、NASDAQ市場の指数に連動するQQQが最強だと思っている方
・NASDAQのほぼ半分はGAFAMであり、GAFAMの投資をするならQQQだと思っている方
・S&P500とQQQの上位銘柄はほぼ同じ??じゃないかと思っている方
世界株、先進国株、米国株と投資してきて実際のところほぼ米国のNASDAQの割合って大きくないのかな??NASDAQを制する者は世界を制すですよね。本命のインデックスはNASDAQだと思っている!!どう?
GAFAMの占める割合は、世界株全体投資(VT)の約10%、先進国全体投資(ニッセイ外国株投資)の約15%、米国株全体投資(VTI)の約20%以上とかなり大きなウェイトを占めていますが、その中でNASDAQを代表するETFであるQQQは40%以上を占めているのです。つまり、GAFAMに投資したいのであれば、QQQに投資すればよいといっても過言ではないほどの影響力をもっているETFです。世界のリードはGAFAMであり、そしてQQQといっても過言ではないこともあるでしょう。本日はそのQQQについて解説したいと思います。
QQQの投資信託版としては以前ご紹介した「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」、2倍のレバレッジをかけた「iFreeレバレッジNASDAQ100」がありますのでご参考までにぜひこちらも合わせてお読みください。
QQQとは?
QQQとは、正式名称を「Invesco QQQ Trust Series 1」といい、NASDAQに上場する、金融銘柄を除いた時価総額100銘柄を構成銘柄としたETF(上場投資信託)になります。
純資産額:1670億ドル(約18兆3700億円)
経費率:0.20%
配当利回り:0.66%
平均出来高:約3000万株(1日の株式の売買が成立した株数)
設定日:1999年03月10日
運営会社:Invesco
<構成銘柄:上位10銘柄>
<セクター別>
QQQは、純資産額が18兆円で平均出来高が約3000万株/日ということを考えると規模感や流動性の高さ、償還リスクの低さを考えると超王道の投資先ですね。そしてなんといっても22年も継続している歴史のあるETFだということがわかります。
構成銘柄は40%以上はGAFAMが占めていますね。またセクターをみると、テクノロジーが6割、一般消費財のコンシューマーが2割で合計8割をこの2つが占めています。GAFAMはもちろんのこと、テスラ、NVIDIA、ZOOM、Workday,OKTA、ドキュサイン、スターバックス、ペプシコ、コストコなど有名な粒ぞろいの銘柄がギュっとこの中に詰まっています。ただ、特徴的なところは金融株は一切ないことです。テクノロジーを中心にコンシューマー系で包んだETFといってもいいでしょう。
QQQの魅力とは?
次にQQQの魅力についてお伝えしたいと思います。
下記は、過去5年間のQQQの株価のチャート図になります。
QQQは、GAFAMが40%以上ですから各個別のGoogle,Apple,Facebook,Amazon,Microsoftに投資したいと思っているのであれば、QQQに投資する方がリスクを下げることができながら、かつパフォーマンスを維持できるというメリットがありますよね。個別株ほど偏りがあるわけではないため、攻めながらも分散が効くので安定したパフォーマンスを得ることができるのがQQQの大きな魅力かと考えます。
NASDAQ(QQQ),S&P500(VOO),NYダウ(DIA)の比較
NASDAQ、S&P500、NYダウについてそれぞれ代表的なETFを取り上げて比較してみました。
NASDAQ(代表:QQQ) | S&P500(代表:VOO) | NYダウ(代表:DIA) | |
純資産額 | 約18兆円 | 約24兆円 | 約3兆円 |
経費率 | 0.20% | 0.03% | 0.16% |
構成銘柄 | GAFAM40%以上100銘柄 テクノロジー6割、一般消費財2割 | GAFAM20%以上 500銘柄の分散投資 | 大型株30銘柄の分散投資 |
配当利回り | 0.5% | 1.75% | 2.44 % |
設定日 | 1999年03月10日 | 2010/09/09 | 1998/01/20 |
5年パフォーマンス | +25.87% | +17.03% | +16.69% |
下記は、過去5年間のQQQとVOOとDIAを比較したチャートになります。
QQQは、5年でみれば、常にVOOやDIAをアウトパフォームしている結果になっていることがグラフをみれば明らかであると思います。やはり時代の流れ、トレンドは技術革命、技術革新が叫ばれており、特にインターネット上での世界のサービス拡大が益々伸びていることがよくわかるのではないでしょうか。
ナスダック(QQQ)はバブルになるのか?ITバブルショックを振り返る
ナスダックは世界最強の指数だと思いますが、過去ITバブルショックがありましたのでその時を思い出せば、ナスダック(QQQ)は、NYダウ(DIA)にアンダーパフォームしていた時がありました。そのことから、また再びナスダックバブルのようなことが起これば、QQQが急落してしまう可能性があると思ってしまうかもしれません。
下記は、NADAQについて、構成銘柄TOP10について2000年のITバブル時と2021年の現在と合わせてS&P500のTOP10の銘柄を比較したものです。
NASDAQ 構成銘柄 TOP10 | 2000年 ITバブル | 2021年 現在 | S&P500 構成銘柄 TOP10 | 2021年 |
1 | Microsoft | Apple | 1 | Apple |
2 | シスコシステムズ | Microsoft | 2 | Microsoft |
3 | インテル | Amazon | 3 | Amazon |
4 | オラクル | 4 | ||
5 | サンマイクロシステムズ | Google(アルファベットC) | 5 | Google(アルファベットA) |
6 | デル | テスラ | 6 | Google(アルファベットC) |
7 | クアルコム | Google(アルファベットA) | 7 | バークシャーハサウェイ |
8 | ヤフー | エヌビディア | 8 | JPモルガンチェース |
9 | ピアピソリューションズ | ペイパル | 9 | ジョンソンエンドジョンソン |
10 | アプライドマテリアルズ | コムキャスト | 10 | テスラ |
ナスダックについて2000年当時はまだ、テクノロジーのハード面の銘柄が多く構成されていますが、一方で2021年の現在はインターネット上でのソフト面でのテクノロジー銘柄(代表はGAFAM)であり、S&P500の銘柄とTOP10の中で6つ銘柄が同じであることがわかります。
つまり、QQQ自体の銘柄はS&P500と同様に強力な銘柄が取り揃えられており、当時のITバブル時のようにその先の未来が限定的な世界ではなく、より堅実的に世界中で採用されている企業群(ネット銘柄)があるため長期的なサービス展開が想定されることが明白でしょう。
ITバブル時とナスダックの銘柄を比較すると、随分とその世界の移り変わりが変わったのだとわかりますね。そして、S&P500 とほぼ同じ銘柄群がTOP10には並んでおり、つまり必要不可欠な企業群がナスダックにはもはや入っている、グロース株のようで、実はバリュー株のような側面も持ち合わせていることがわかるでしょう。つまり、今後はITバブルのようなことが起きる確率はかなり低く、(むしろ起これば、世界や米国全体も揺るがしてしまうことになる)むしろ成長の可能性がまだまだ大きいということがいえるのだと思います。
まとめ:QQQがコア投資だと言われる時代にいつかなる!?
ここまで、QQQについて話をしてきましたが、最後にまとめたいと思います。
1.QQQとは、正式名称を「Invesco QQQ Trust Series 1」といい、NASDAQに上場する、金融銘柄を除いた時価総額100銘柄を構成銘柄としたETF(上場投資信託)になります。
2.QQQのメリットは、過去5年で+25.87%のパフォーマンスで、直近1年では+43.99%の大きなパフォーマンス。QQQは規模が大きく(純資産額18兆円)、流動性が高い(1日の出来高が3000万株)ため、すぐに買うことができるし、すぐに売ることができる。QQQは、コストが低く(0.20%)長期保有に適している。
3.Nadaq(QQQ)、S&P500(VOO)、NYダウ(DIA)についてそれぞれ代表的なETFを比較してみると、5年でみれば、常にVOOやDIAをアウトパフォームしている結果になっている.
4.2000年のITバブル時と2021年の現在のQQQの構成銘柄を比較すると大きく異なる点は、インターネットソフトウェア企業かつ世界的なプラットフォームとして必要不可欠な企業であるという企業が2021年はランクインしていることがわかる。一過性のバブルのような勢いで盛り上げるのではなく、今後長期的に世界をリードしていくようになるのがQQQのETFであることがわかる
NASDAQは、指数系INDEX(S&P500,ラッセル2000、NYダウ等)の中でも もっともこれからの未来を創り出していく上では必要不可欠な指標だと思いました。それゆえにそれを最も流動性高く取引をする上では、QQQが最適であることは間違いないでしょう。規模が大きく、流動性が高いQQQの魅力は多くの人にとっては今後10年、20年とアウトパフォームしていく可能性は限りなく大きく間違いなく投資対象としてはいれるべきものだと感じました。ぜひ皆様もご検討ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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