この記事がおすすめの方
・配当生活にあこがれ、不労所得を獲得したいと考えている方
・高配当でも、しっかりと安心な銘柄に投資したいと思っている方
・不況やショック時にもある程度 耐性のある高配当銘柄に投資したい方
高配当はもらいたい!でも危険な高配当銘柄をもつことはしたくない。。。不況時にはやっぱり会社の健全性が重要だと思っているんだけどどうなんだろうか?そんな健全な会社で構成された高配当なETFはあるんでしょうか。
財務が健全でかつ安定的に配当をもらたらしてくれるETFが「HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)」です。HDVはコロナショック時(不況時)には約37%以上の下落になりましたが、他の高配当ETFに比べてそれほど下落はしておらずかつ、分配金を維持・増配を続けました。今回はこの不況時に強く安定配当の「HDV」について解説したいと思います。
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HDVとは?
HDVの正式名称は、「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」といいます。HDVは財務指標に着目し、高配当に加えて財務健全性について一定の評価を受けた約75銘柄から構成されています。
セクターを見れば、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品、金融とリアルな生活ではなくてはならないディフェンシブなバリューセクターで固められていますね。
また構成銘柄を見ると、そうそうたる超重鎮銘柄であり、それはつまり恒常的に儲かっている企業で無借金に近い財務健全性であることから内部留保も多いため、不景気字でもしっかりと配当を出し続ける力を持っているということがわかります。
HDVの魅力(メリット)とリスク(デメリット)について
次にHDVの魅力(メリット)についてお伝えします。
HDVのメリット
次にHDVのリスク(デメリット)についてお伝えします。
HDVのリスク(デメリット)について
HDVは徹底した財務健全性を重視した組入基準を設けています。例えば、直近でいえば、4半期に一度のリバランスのタイミングで2021年4月のタイミングで組み入れ銘柄を大きく変更しています(AT&T,ファイザー OUT ⇒JPモルガン 、アルトリア IN) セクターとしては一気に通信サービスは減り、代わりに金融が大きく増えました。こうした変更は、入れ替えコストはかかるものの、柔軟性という意味では財務健全性かつ高配当なもので固める手堅さは崩れない部分であり、その点でHDVは信頼できるものだと言えるでしょう。
HDVを同じ高配当ETFのSPYD、VYM、VIGと比較する
次にHDVについて、その他の高配当ETFのSPYD,VYM,VIGと比較をしてみました。
SPYD | HDV | VYM | VIG | |
正式名称 | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式ETF | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF | バンガード 米国高配当株式ETF | バンガード 米国増配株式ETF |
配当利回り | 6.11% | 3.28% | 2.45% | 1.33% |
経費率 | 0.07% | 0.08% | 0.06% | 0.06% |
投資銘柄数 と割合方式 | 80 (均等分散) | 75 (時価総額加重平均) | 400 (時価総額加重平均) | 247 (時価総額加重平均) |
設定日 | 2015/10/21 | 2011/3/29 | 2006/11/10 | 2006/4/21 |
純資産額 | 47億ドル | 71億ドル | 380億ドル | 595億ドル |
主力セクター | 金融、エネルギー、公益事業 | エネルギー、ヘルスケア、金融、生活消費財 | 金融、生活消費財、ヘルスケア | 資本財、生活消費財、ヘルスケア、テクノロジー、金融 |
特徴 | S&P500銘柄で 金融に偏り(40%)のある有名でない 高配当なオールドエコノミー銘柄 | 財務健全性のある ディフェンシブな オールドエコノミー銘柄 | 収益安定の大型で有名な オールドエコノミー銘柄 | 10年以上の連続増配実績を持つ銘柄 |
不況時(年間) | 減配あり | 減配無 | 減配無 | 減配無 |
HDVを他の高配当ETFと比較すると財務健全性のあるディフェンシブさが際立ちますね。不況時にも減配無でたんたんと配当金を出してくれる信頼性は高いでしょう。とはいえ、やはりパフォーマンス面では他の高配当と比較しても一番下に位置するということからもキャピタルゲイン狙いは厳しいのかもしれません。
まとめ:不況時でも安定してインカムを獲得し続けられる安心感は大きい
さて、ここまで話をしてきたHDVについてまとめたいと思います。
1.HDVの正式名称は、「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」といいます。HDVは財務指標に着目し、高配当に加えて財務健全性について一定の評価を受けた約75銘柄から構成されています。
2.HDVのメリットは、「3.7%の高配当を安定的に受け取れるインカムゲイン力」があること、加えて不況時に強く下落耐性に強い。コロナショック時の2020年の年間増配率は維持し増配。デメリットは、1年間で4半期毎に大幅な銘柄入れ替えを実施することで入替コストがパフォーマンスに影響している可能性があること。
3.HDVを他の高配当ETFと比較すると財務健全性のあるディフェンシブさが際立つ。不況時にも減配無でたんたんと配当金を出してくれる信頼性は高い。しかしHDVはインカムゲイン向けであり、パフォーマンスのキャピタルゲインはいまいち。
HDVを持つ理由は、ズバリ「高配当を安定的に受け取り続けられる安心感」に他ならないでしょう。しかも年間0.08%という低コストで持ち続けることができるため安心して長期投資ができるというメリットは大きいですね。
HDVは銘柄入れ替えも最も実施しているETFですが、それは逆を言えば、しっかりと柔軟に試行錯誤をしながら銘柄運用していることにも他ならないでしょう。ぜひ安心して長期で配当を受け取り続けたい方は、HDVをご検討ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
最後に米国株で配当金を貰う上では税金の問題は避けて通れません。米国の配当金税金(外国税額控除)について下記の記事で詳しく解説をしていますのでぜひ目を通してみてください。