XLE エネルギーETF 高配当!構成銘柄23社に集中投資 純資産額300億ドル 米石油メジャー2社(XOM,CVX)で40%超 VDEとの比較あり

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「インフレ期待の中で上昇するセクターを知りたいと思っている方」
「脱炭素と言われている中で石油、ガスなどの炭素資源の可能性があるのか知りたい方」
「エネルギー需要の高さを背景に資産を大きく伸ばしたいと考えている方」

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まよい子

ここ数年は、脱炭素という流れでヨーロッパ、アメリカ、中国と大国が二酸化炭素排出を抑ようとしている中で、石油?石炭?ってオワコンじゃないの??

さんぺぐ

石油、石炭、ガス等のエネルギー消費量は、現在エネルギー全体の80%以上と最も必要とされているエネルギー源になっています。脱炭素、二酸化炭素抑制の流れはすぐに起こる話ではなく、これから数十年以上かかって変わる変化であり、実現にはまだほど遠い話です。今回は必ず必要となるエネルギーETFである「XLE」をご紹介します。

目次

XLEとは?

XLEとは、エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド(愛称:XLE)といい、約23銘柄に投資するETFです。
主にS&P500に組入れられている、原油・天然ガスの開発・生産会社、掘削および他のエネルギー関連サービスを提供する企業に投資しています。

エネルギー業界の全体感を知りたい方はぜひ合わせて下記をご覧ください。

概要:XLE

設定日:1998年12月22日
純資産額:321億ドル
経費率:0.12%
組入銘柄割合:エクソンモービルが23%、シェブロンが20%と大手石油2大メジャーの合計43%を占めています。またTOP10で75%を占めていることから全投資対象23銘柄の中でもほぼTOP10 でXLEは構成されているといってもいいでしょう

さんぺぐ

XLEは100%米国のみの投資対象となります。欧米の石油メジャーは5つあり米国のエクソンモービル、シェブロンの他には英国のBP社、蘭(オランダ)のロイヤルダッチシェル社、仏のトータルエナジーズがありますXLEはそのうちの2社を中核に据えており、大きな投資対象になっていますのでこの2社の株価は常に観察しましょう。

XLEのメリットとデメリット

次にXLEのメリットについてお伝えしたいと思います。

XLEのメリット

インフレ局面に強く、大きな株価上昇を見込むことができる(2021年年初より1年間で+45%成長)

下記は、VDEの2021年の年初から11月までの株価パフォーマンスを表した株価チャートになります。

XLE:青色 SPY:緑色

XLEは2021年年初から2022年年初まで1年間で+45%のハイパフォーマンスを出しております。(S&P500の代表であるSPYは+22%)
2020年の11月頃にコロナワクチンが入り、2021年以降はワクチン接種が進んで経済再開の動きが大きく進み物価が上昇しはじめて移動によるエネルギー需要が急拡大しました。インフレ時には経済が活性化するため移動によるエネルギーも増えて需要が高まるため大きなパフォーマンスUPが見込むことができます。

インフレ時には米国全セクターの中でエネルギーが上昇率No.1になる可能性が高い。

下記は、米国の11セクター全部を2021年当初から2022年当初までを並べてみた株価チャートになります。

XLE:青色

この株価チャートから、この1年はインフレ局面に入り始めた状況になっており、XLEがNo.1の上昇パフォーマンスを出していることがよくわかります。

インフレ時に最も注目すべき米国指標である「CPI」について詳しく知りたい方は下記を合わせてご覧ください。

XLEの配当率は4.31%と高配当であること

XLEは高配当銘柄で有名なエクソンモービル(6%台)、シェブロン(5%台後半)といった企業が入っていることで配当率が高い設定となっています。エネルギー上昇局面ではキャピタルゲインはもちろんのことインカムゲインもあるのは魅力的ですね。

逆にXLEのデメリットについてお伝えしたいと思います。

XLEのデメリット

〇〇ショック時の暴落に弱く、金融相場下では停滞し、戻りが遅い。 コロナショック時の暴落率No.1

下記は2020年の1年間(2020年1月~2021年1月)の各11セクターの株価チャートになります。

XLE:青色

コロナショック時にはコロナ前に比べて全セクターで最も下落率が高い▲60%と大きく暴落しています。またその後のコロナショック後においても株価はなかなか上がらず、1年9か月間かけてコロナショック後の株価に戻ったという状況でした。

さんぺぐ

2020年はコロナショックでVGT等のハイパーグロース株が大きく成長。しかし2021年からはインフレによる金利上昇期待で圧倒的にエネルギーETFのXLEのパフォーマンスが出ています。
インフレの物価上昇時=エネルギー銘柄は大きなパフォーマンスと覚えておくとよいでしょう。

XLE(ステートストリート社)とVDE(バンガード社)、IXC(ブラックロック社)の比較

XLE(ステートストリート社) と同じエネルギーETFの VDE(バンガード社) 、IXC(ブラックロック社)があります。

XLEVDEIXC
運用会社ステートストリート社バンガード社ブラックロック社
設定日1998年12月22日2004年9月29日2001年11月16日
純資産額321億ドル61億ドル19億ドル
経費率0.12%0.10%0.43%
構成銘柄23銘柄(大型のみ)
エクソンとシェブロンで43%。TOP10で75%占有
95銘柄(大中小型)
エクソンとシェブロンで36%。TOP10で65%占有
52銘柄
エクソンとシェブロンで25%。TOP10で58%占有

XLEはVDEやIXCよりも設定日が最も古く、また純資産額が圧倒的な規模(321億ドル)となっています。
・XLEは投資対象銘柄が20銘柄程度と絞られており、かなりの集中投資のためエネルギーセクターには効率的な投資が可能
パフォーマンスは、XLEとVDEがほぼ同じで高い。IXCはそれよりも少し低いイメージです。

さんぺぐ

エネルギーセクター投資をするならばXLEかVDEが良いかと思います。
経費率の安さを取るならVDEで、純資産額から見える人気度と安定感をみればXLEがよいかと思います。とはいえ、エネルギーセクターは分散の意味があまりないといえるので23銘柄に集中投資するXLEの方が魅力的だと言えるでしょう。

XLEのレバレッジ2倍ETF「ERX」のご紹介

XLEのレバレッジ2倍かけたETFとして人気の「ERX」というエネルギーレバレッジETFがございます。エネルギー需要による株価上昇によるキャピタルゲインを大きく獲得したい方はぜひ合わせてご検討ください。

まとめ:寡占化されたエネルギー企業の価値は飛躍的に上がる

ここまでXLEについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。

まとめ

XLEとは、エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド(愛称:XLE)といい、約23銘柄に投資するETFです。
・XLEのメリットは、 インフレ局面に強く、大きな株価上昇(2021年年初より1年間で+45%成長)インフレ時には米国全セクターの中でエネルギーが上昇率No.1配当率は4.31%と高配当
・XLEのデメリットは、 〇〇ショック時の暴落に弱く、金融相場下では停滞し、戻りが遅い
・ XLE(ステートストリート社)とVDE(バンガード社)、IXC(ブラックロック社)の比較 をすると XLEはVDEやIXCよりも設定日が最も古く、また純資産額が圧倒的な規模(321億ドル) である。
・ エネルギーセクター投資をするならばXLEかVDEが良い。
エネルギーセクターは分散の意味があまりないといえるので23銘柄に集中投資するXLEの方が魅力的だと言える

さんぺぐ

原油や天然ガスなどのエネルギー企業は油田などの権益を保有していることから新規開発、新規参入などは難しく寡占市場の中で既に存在しているエネルギー企業の価値はこれから大きく飛躍すると思われます。ぜひXLEの株価にも目を配りながら投資機会を探ってみてください。

さんぺぐ

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