WEBLとは、正式名称は、Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETFといい、ダウ・ジョーンズインターネットコンポジット指数に連動して日平均3倍で動く投資成果を目指すレバレッジETFです。
・世の中の中心はリアルからネットへと変わり、ネット中心になると信じている方
・ネット中心の世界の中でインターネットサービスはもっとも最強の産業になると思っている方
・アマゾンやグーグルといった最強ネット企業へ集中投資したいと考えている方
インターネットサービス関連銘柄に3倍のレバレッジ!こんな投資商品があるんですね。初めて知りました…すごく興味があります。
WEBLは、インターネットサービス関連銘柄に3倍のレバレッジをかえるETFです。インターネット事業の収益が年間収益の50%以上を占める企業で構成されている有望な企業ばかりを集めているね。今日はこのWEBLについて紹介したいと思います。
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1.WEBLとは?
WEBLとは、正式名称は、Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETFといい、ダウ・ジョーンズインターネットコンポジット指数に連動して日平均3倍で動く投資成果を目指すレバレッジETFです。
ティッカー:WEBL
正式名称:Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETF(Direxion Daily Dow Jones Internet Bull 3X Shares)
設定日:2019年11月7日
総資産:8811万ドル(約96億円)
経費率:0.98%
組入構成銘柄:まず最も高いのがAmazonで10%を占めています。Googleも合わせれば10%弱、Facebookが7.5%ということでGAFAMの3社が30%程度を占めていますね。
順序 | 銘柄 | ファンドの割合 |
---|---|---|
1 | Amazon | 10.19% |
2 | 7.50% | |
3 | Paypal | 5.69% |
4 | Google(Class A) | 5.07% |
5 | Google(Class C) | 4.94% |
6 | Netflix | 4.76% |
7 | Salesforce | 4.37% |
8 | Cisco Systems | 4.34% |
9 | Zoom Video Communications | 3.06% |
10 | 2.76% |
構成銘柄にはAPPLEとMICROSOFTは入っていません。この2社はPCやスマホといったハード製品の売り上げが大きいため入っていないと思われます。ペイパルやネットフリックス、ZOOMなど今や人気のネット銘柄が入っていることに期待が持てますね。
2.WEBLのメリットとデメリットとは?
次にWEBLのメリットについてお伝えしたいと思います。
WEBLのメリット
下記は、2019年11月の設定日から1年以上の期間での株価のチャート図になります。
WEBLは、同じレバレッジETFのSOXL(半導体)、SPXL(S&P500)を2020年3月のコロナ以降はずっとアウトパフォームしている状況がわかります。
逆にWEBLのデメリットについてお伝えしたいと思います。
WEBLのデメリット
銘柄 | 純資産 | 出来高 |
---|---|---|
SOXL | 40億ドル | 15,616,683 |
TECL | 25億ドル | 1,782,861 |
SPXL | 25億ドル | 5,337,864 |
WEBL | 0.88億ドル | 68,536 |
WEBLは他のレバレッジETFと比べて純資産がすでに20倍ぐらいの差があり、かつ出来高も2倍~20倍近くも違う状況です。まだ2019年に始まったばかりということもあり3大レバレッジETFには大きな差がある状況です。WEBLは流動性が低いこともあり、売買時には自分が望む金額で約定しないケースもあるかもしれません。
WEBLは最後発に近いレバレッジETFなので、他のレバレッジETFと比べてもう少しコストを抑えてもらえると嬉しいのですが…1%弱とそこまで変わらない経費率ですね。
コロナショック時にはS&P500は-35%程度の下落でしたが、WEBLは-70%の下落でした。100万円を投資していたら、70万円は損をして30万円しか残らなかったということになりますね。ちなみに同じレバレッジETFのSPXLとTECLは75%程度、SOXLは80%の下落ということで多少ですが下落幅はWEBLのほうが小さかったということが言えます。
SOXLやSPXLを超えるパフォーマンスは魅力的ですね。しかしまだ設定開始日が浅いこともあり、ETF自体の魅力が出てきていませんね。さらにパフォーマンスが出てきて人気化して純資産や出来高が増えてくると巨大なETFへと成長するかもしれません。
3.ネット最強のWEBLとテクノロジー最強のTECLを比較
さて今回は、同じ3倍レバレッジETFであるインターネットサービス系のWEBLと情報技術セクター系のTECLを比較してみました。
項目 | WEBL | TECL |
---|---|---|
設定日 | 2019年11月7日 | 2018年12月17日 |
資産総額 | 0.88億ドル | 25億ドル |
信託報酬 | 0.98% | 1.08% |
構成銘柄 | アマゾン(10%)、アルファベット(10%)、フェイスブック、ネットフリックス、ズーム、ドキュサイン | アップル(21%)、マイクロソフト(20%)、ビザ、エヌビディア、マスターカード、インテル |
1年リターン | 118.77% | 152.31% |
・WEBLはモノを必要としないインターネットサービス系であり、TECLはリアルに近い物理デバイス等も含めた情報技術機器系であること。
・構成銘柄はWEBLはアマゾンとGoogleが10%ずつで20%程度に対して、TECLはアップル、マイクロソフトが20%ずつで40%を占める割合になっています。TECLのほうがよりGAFAM依存が強いといってもいいでしょう。
・人気度は純資産額を見れば圧倒的にTECLが高く、パフォーマンスも直近1年は152%と高い。
TECLは情報技術を販売していることもあり、モノを販売することに近しく、WEBLはインターネットを介してサービスを利用するコト消費という区別がつきますね。現状はTECLですが、いつか時代の流れでコト消費であるWEBLが抜くときが来るかもしれません。
まとめ:WEBLはネットのコト消費の本流にあるが、ハイリスクハイリターン
ここまでWEBLについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
・WEBLとは、正式名称は、Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETFといい、ダウ・ジョーンズインターネットコンポジット指数に連動して日平均3倍で動く投資成果を目指すレバレッジETFです。
・WEBLのメリットは2019年11月の設定日以来、SOXLやSPXLを超える244%のハイパフォーマンス。デメリットは、流動性が低い、経費率が高い、〇〇ショック時には大幅下落のリスクあり
・WEBLとTECLを比較すると、TECLのほうがGAFAM依存が強く、人気度は純資産額を見れば圧倒的にTECLが高く、パフォーマンスも直近1年は152%と高い。
WEBLはネットにおけるコト消費の本流であることは間違いありません。インターネットサービス企業はこれからの世の中ではモノに頼らずにネットフリックス、ズームのようにサブスクリプション等の安定的収益の元でますます伸びていくことは予想できますね。ただ、この商品はその可能性に3倍レバレッジをかけるわけですからハイリスクであり、ハイリターンであるということを認識した上で投資をご検討されるとよろしいかと思います。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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