WCLDは「ウィズダムツリー・クラウドコンピューティング・ファンド(WisdomTree Cloud Computing F)」と言い、主にSaaS系の銘柄を集めたクラウドETFになります。
・リモートワークが普及し、これからの時代はクラウド上でのサービスが活況していくと考えている方
・不安定な消費者向けサービスよりも、企業向けサービスを提供する会社が安定的な成長があると考えている方
・クラウド系の銘柄を集めたETFを探していた方、知りたかった方
OKTA、ZS、ZM、WDAYなど多くの企業において導入済みSaaS系サービスは需要が高いですね。しかもこのコロナ渦の中で急成長性している銘柄ばかりね。そんなSaaS系を集めた銘柄のETFなんてあるの??
WCLDは、企業がリモートワークやセキュリティを守る上で必ずいっていいほど必要となる企業群を集めて構成されたSaaS系クラウドETFです。昨今のコロナによりWFHでの仕事が余儀なくされた状況から当たり前の様式へと変わる中でもはやこれらの企業群はインフラサービスと言われてもいいぐらいに当たり前に導入されるものとなっています。そんな企業群をまとめたETFとしてWCLDがあり、今回ご紹介したいと銘柄になります。
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WCDLとは?
WCLDとは、 「ウィズダムツリー・クラウドコンピューティング・ファンド(WisdomTree Cloud Computing F)」と言い、主にSaaS系の銘柄を57銘柄ほど集めたクラウドETFになります。
設定開始日:2019年9月6日
純資産額:13億ドル(1430億円)
経費率:0.45%
構成銘柄TOP10:ワークマネジメントツールを開発するASANA、銀行業務の効率化をクラウドで提供するNCINO、開発者向け効率化ツールATLASSIAN、人事ツールのWorkday、セキュリティ系のOKTA、Cloudflare、ZSなど多くの有名なSaaS系クラウド銘柄が2%~1%でかなり細分化されています。TOP10でも20%程度ですので、57銘柄に渡りかなり細分化されている印象です。
構成銘柄を見ると、小型ではありますがかなり将来有望な企業がひしめいていますね。どの銘柄も昨今では急成長しており、コロナ禍をきっかけにクラウド企業がインフラ化してますます今後伸びていく可能性が感じられます。その可能性の塊であるETFに投資をができることはかなり魅力的ですね。
WCLDのメリットとデメリット
次にWCLDのメリットについてお伝えしたいと思います。
WCLDのメリット
下記は、WCLDの設定日以来の株価チャートになります。
上記のグラフを見ると、コロナショックの3月からショック前に戻ったのは5月であり、わずか2か月程度で元の株価に戻りその後はリモートワークの波に乗り物凄い勢いで伸びています。
0.5%程度以下であれば、経費率はリーズナブルだと言えるかと思います。これだけの人気小型SaaS系の株を集めていて経費率はわずか0.45%であれば許せる範囲かと思います。
逆にWCLDのデメリットについてお伝えしたいと思います。
WCLDのデメリット
残念なことですが、こちらのWCLDは2021年現在はまだ日本で購入することができません。
その代わりこの後紹介する同じSaaS系のクラウドETFである「CLOU(クラウドXクラウド・コンピューティングETF)」については日本の大手ネット証券で購入することが可能となっています。
コロナショック後、わずか2か月でショック前の株価に戻っているという事実は衝撃的ですね。需要にマッチした銘柄群であった可能性は大きいですが、リアル産業が大きく打撃を受けたのと正反対にすぐさま回復して大きく株価を上げたクラウドの強さというものを感じました。まだ+43%程度ですが、ニューノーマルになる世界においてもますますクラウド領域のパフォーマンスは上がっていくと思われます。
WCLDを同じSaaS系のクラウドETFであるSKYYとCLOUと比較
WCLDを同じSaaS系のクラウドETFであるSKYYとCLOUと比較 してみました。
WCLD | SKYY | CLOU | |
設定開始日 | 2019年9月 | 2011年7月 | 2019年4月 |
純資産額 | 13億ドル | 65億ドル | 14億ドル |
経費率 | 0.45% | 0.60% | 0.68% |
構成銘柄群 | 57銘柄 最大で1銘柄2%程度で主に中小型系のSaaS系銘柄を中心に広く分散 TOP10で20%を占める | 64銘柄 最大で1銘柄4%程度でオラクル、マイクロソフト、アマゾン、Googleなど大型IT企業が1銘柄で3%~4% TOP10で35%を占める | 35銘柄 最大で1銘柄5%程度でZS、Shopify、Dropbox、salesforce、Netflixなど銘柄の方向性が幅広い印象 TOP10で45%を占める |
日本大手ネット証券購入 | 不可 | 可能 | 可能 |
WCLDは、SKYYやCLOUと比較すると最も新しいETFだということがわかりますSKYYは歴史は古く2011年からということですでに10年経過しているETFになります。経費率はWCLDが最も安いです。構成銘柄群に特色はでており、昨今のトレンドにのり純粋なSaaS系のクラウド銘柄を集めているのはWCLDの印象を持ちます。SKYYは古くからあることでGAFAMの3つがはいっており、大型寄りであり、CLOUは新しいのですが、セキュリティ系からエンタメ系と幅広い印象です。
次にWCLDの設定開始日を基準にSKYY、CLOUと比較した株価チャートを出してみました。
株価パフォーマンスとしては、WCLDが設定日以来ほぼ一貫してSKYYとCLOUを上回っていますね。
株価のパフォーマンスの結果は、やはり構成銘柄の内容が大きく影響していると感じました。リモートワーク、WFHというトレンドの中で純粋にSaaS系クラウド銘柄の需要が大きく拡大することで売り上げを伸ばし、株価を大きく伸ばしたと言えるでしょう。
まとめ:SaaS系クラウド銘柄は安定的かつこれからも急成長する
ここまでWCLDについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
・ WCLDとは、 「ウィズダムツリー・クラウドコンピューティング・ファンド(WisdomTree Cloud Computing F)」と言い、主にSaaS系の銘柄を57銘柄ほど集めたクラウドETFになります。
・ WCLDのメリット は、 過去1年で+43.97%と株価は大きくパフォーマンスをあげている かつ 経費率も0.45%と比較的安い。WCLDのデメリットは、日本の大手ネット証券会社では購入できないこと。
・ WCLDを同じSaaS系のクラウドETFであるSKYYとCLOUと比較すると WCLDは、SKYYやCLOUと比較すると最も新しいETFであり、 経費率はWCLDが最も安い 。 構成銘柄群に特色はでており、昨今のトレンドにのり純粋なSaaS系のクラウド銘柄を集めているのはWCLDである印象を持ちます。SKYYは古くからあることでGAFAMの3つがはいっており、大型寄りであり、CLOUは新しいのですが、セキュリティ系からエンタメ系と幅広い印象 になる。
WCLDはまだ日本では取り扱いがありません(特定口座にて)が、大手ネット証券会社で取り扱いを開始すればぜひ投資先の一つに加えてみたいですね。SaaS系クラウドサービスは一度企業の中に入り利用されるとそう簡単に入れ替えられることはなく利用されつづける安定性があります。そのうえで、今のリモートワークという需要トレンドに乗れば必要不可欠であることは間違いないでしょう。これからの成長が楽しみなETFだと言えるかと思います。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。