VUG(バンガード・グロースETF)は、米国全体の大型成長株に集中投資するETFです。
・コア投資の次に攻めていきたい準コア、サテライト主力が何かを知りたい方
・QQQは最強だと考えているが、全米全体に対してIT以外でも成長している株に投資をしたいと考えている方
・テクノロジーの恩恵を受けつつ、その他のセクターにおいても成長している銘柄に投資をしたいと考えている方
QQQが最強!テクノロジー以外に投資する意味ってあるの?
これからの時代、テクノロジーが中心であることは間違いないけれどもそれ以外の分野が伸びないわけではありません。テクノロジーの成長速度はすごいけれども、他の分野も成長しているセクターはあるわけでその成長も取り込んで米国全体の成長分野に投資できるのが今回紹介する VUG(バンガード・グロースETF) になります。
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VUGとは?
VUGとは、正式名称は「バンガード・米国グロースETF」という名称で、米国市場の大型グロース株で構成されるインデックス(CRSP US Large Cap Growth Index)への連動することをめざすETFです。
『CRSP USラージキャップ・グロース・インデックス(CRSP US Large Cap Growth Index)』は、米国株式市場の大型グロース株で構成される時価総額加重方式の指数です。構成の見直しは年4回あります。全280銘柄に投資、上位10銘柄で純資産額に占める割は40%になります。
当初設定日:2004年01月30日
純資産額:833億ドル(9兆1630億円)
信託報酬:0.04%
セクター別割合:テクノロジーが56%、一般消費財が21%、ヘルスケアが8%弱と比較的に広範囲に分散されている印象があります。
組み入れ銘柄割合:APPLE10%、Microsoft10%、アマゾン7%…とGAFAMで40%弱程度の割合ですね。
VUGはQQQにかなり似ているように思われますが、【VUG】は米国株式市場全体が対象で、グロース株ETFの代表格【QQQ】には含まれないVisaやMastercard、Home Depot、ディズニー、NIKEなどのNasdaq以外の市場銘柄にも投資できる点が特徴です。
VUGのメリットとデメリット
次にVUGのメリットについてお伝えしたいと思います。
VUGのメリット
ETF | 経費率 |
VUG (全米大型成長株ETF) | 0.04% |
VGT (ハード系IT中心のETF) | 0.1% |
VHT (ヘルスケアETF) | 0.1% |
QQQ (IT中心の大型成長株ETF) | 0.2% |
米国株の成長(グロース)系ETFの中では、最も安い部類に入るかと思います。最も多くの方が長期で持つスタンダードなVOO(S&P500)やVTI(全米)は0.03%になりますが、ほぼ同等クラスであり、長期保有をするには最適なETFだと思います。
過去5年で22%のパフォーマンスであり、過去1年に限っては34%のパフォーマンスを出しています。完全に右肩上がりで長期投資をする中でキャピタルゲインをしっかりと得ることができる最適な投資対象であることは間違いありません。
投資先の割合はGAFAMが40%程度と大きく占めていますがその他のTESLAやネット以外の新興企業が大きく成長してきた際には年4回の入れ替えにより成長株を取り込むことが可能です。米国全体での成長株のみというのはいある意味いいとこどりですよね。
逆にVUGのデメリットについてお伝えしたいと思います。
VUGのデメリット
VTIが一口 2万円付近ですが、VUGは株価の上昇もあり、3万円付近となっています。初心者にはなかなか手が出しずらいかもしれませんが株価が上がってくればどんどん単価はあがるので仕方がないことかもしれません。
正直、VUGのデメリットはほとんどないですね。メリットの方が大きく長期保有してキャピタルゲインを狙うなら最適な投資先であることは間違いないです。
VUGとVTI、QQQの比較について
今回は、長期保有だけども成長にかけたいVUGに対して、それぞれ投資先候補として迷うVTIとQQQを候補に挙げて比較検討したいと思います。
VUG | QQQ | VTI | |
設定日 | 2004年01月30日 | 1999年3月10日 | 2001年5月31日 |
純資産額 | 833億ドル | 1849億ドル | 2666億ドル |
経費率 | 0.04% | 0.2% | 0.03% |
投資先 | 全米の大型グロース株投資 280銘柄 | IT寄りの大型グロース株 100銘柄 | 全米分散投資 3500銘柄 |
設定日はほぼどの銘柄も同時スタートな状況で、純資産額はVTIとQQQが2倍以上と圧倒しています(VUGももちろん多い方ではあります)経費率は、VUGとVTIが安く、投資先はもっとも分散が効いているのがVTI(3500銘柄)になります。
次に株価のパフォーマンスを比較したいと思います。
下記は、過去5年のQQQ,VUG、VTIの株価のチャート図になります。
IT中心での成長の恩恵を大きく受けて、QQQが最もパフォーマンスをあげていますね。一方で、VUGも全米の成長株集中投資をすることで全米投資のVTIよりもいいパフォーマンスを出しています。
VUGのパフォーマンスは、全米に広くあまねく投資をする「VTI」とIT中心にイケイケの攻めの「QQQ」の中間ぐらいの印象がありますね。
まとめ:米国全体の成長をまるっと取り込めるETF
ここまでVUGについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
・ VUGとは、正式名称は「バンガード・米国グロースETF」という名称で、米国市場の大型グロース株 全280銘柄に投資するETFです。
・VUGのメリットは、 経費率が0.04%は安く長期投資に最適なETFであること。 過去5年で22%の株価成長率で トータルリターンが高く、キャピタルゲインを狙うなら最適な投資対象になりうる 「米国×成長(グロース)」というキーを中心にして株価を伸ばしていける。
・ VUGとVTI、QQQの比較すると、 純資産額はVTIとQQQが2倍以上と圧倒しています(VUGももちろん多い方ではあります)経費率は、VUGとVTIが安く、投資先はもっとも分散が効いているのがVTI(3500銘柄) VUGのパフォーマンスは、全米に広くあまねく投資をする「VTI」とIT中心にイケイケの攻めの「QQQ」の中間ぐらいの印象になる。
QQQほど、IT寄りで攻めたくはないけれども、VTIほど全米全体に守りで投資したくないという方には 「米国×成長」のいいとこどりができるVUGはおすすめではあるかもしれません。いずれにせよ、20年近くの運用実績はあるため長期投資には最適な一本であることは間違いないでしょう。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。