VOX 米国通信ETF 構成銘柄115社の40%以上がMetaとGoogleの2強で占有

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まよい子

米国通信ETFっていわゆる日本でいう「通信キャリア会社」の集まりだと思っていただけどどうもそうではないみたいなのね!?

さんぺぐ

VOXは通信という電波事業的な意味合いよりも、最近は、インターネット通信サービス業の色合いが強いですね。上位銘柄であるGoogle、Meta、Netflix、ディズニーで50%以上を占めており、ほぼネットにおける利用サービスやエンターテイメント色のある企業構成になっています。

目次

VOXとは? 米国通信セクターETF

VOXとは正式名称は、バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(VANGUARD TELECOMMUNICATION SERVICES ETF)といい、投資対象銘柄は115社へ米国の電気通信・サービス・セクターの大型株、中型株、小型株に投資をしています。

概要:VOX

設定日:2004年9月29日
純資産額:45億円
経費率:0.10%
組入銘柄割合:メタ(旧Facebook)が16%、Googleが25%と41%がこのセクターの割合を占めています。その他は、ディズニーの6%、Netflixの5%、Verizonの4%、AT&Tの4%と有名サービス&通信会社がTOP10に入っており、およそ70%近くを占めていることから115銘柄中10社に集まっていることから集中投資の色合いがみてとれますね。

さんぺぐ

実は、2017年頃までは、VOXの構成銘柄はベライゾンとAT&Tが50%近くを占めており以前はインカムゲイン目的の高配当銘柄でした。しかし2018年頃のセクター再編でMetaやGoogleが入るようになりこのETFは利益成長率が高いこともあってキャピタルゲインが望めるETFになってきたと思います

VOXのメリットとデメリットとは?

まずはVOXのメリットについてお伝えしたいと思います。

VOXのメリット

世の中のクローズド環境において、内部需要を想起して成長できる力がある。

コロナショック後はS&P500を上回るパフォーマンスを出しています。
下記は、2020年年初~コロナショックを経て2021年1月までのVOXとSPY(S&P500)の株価チャートになります。

VOX:青色 SPY:緑色

新型コロナ拡大による外出制限もあり、世の中がクローズドな環境においてメディア・コンテンツなどの需要が強くなり成長しました。さらにこの市場はコロナを機会に大きく広がったという見方をすることもできますので、アフターコロナ環境でも成長できる可能性は十分あるでしょう。

逆にVOXのデメリットについてお伝えしたいと思います。

VOXのデメリット

投資対象への分散がされておらず集中投資のため、上位4社(50%以上)の影響を受けやすい

Google、Metaへの影響力が大きく(40%以上)、ディズニーやNetflixも含めれば投資対象の50%以上となりその依存率は高い。これら4社の株価が下落すれば、当然VOX自体の株価も下がりますのでその影響力は大きいと言えるでしょう。

さんぺぐ

本来の通信セクターは日本でいうキャリアのような存在で通信料金という安定収益が基盤でしたが、現状は広告(Google,Meta)コンテンツ課金(ディズニー、Netflix)を中心とするサブスクリプションサービスの提供が主力ですので流動性が高く流出する可能性も高いため突然崩れる可能性も否定はできません。その点には十分に動向を注視する必要があるでしょう。

VOX(バンガード社)とXLC(ステートストリート社)の比較

VOX(バンガード社)と 同じセクターETFであるXLC(ステートストリート社)について比較してみたいと思います。

VOXXLC
運用会社バンガード社 ステートストリート社
設定日2004年9月29日 2018年6月18日
純資産額45億ドル146億ドル
経費率0.10%0.12%
組入銘柄116名柄
大型、中型、小型銘柄への投資
ただし、上位4社(Google,Meta,Disney,Netflix
)で50%以上の比率
28銘柄
S&P500の大型株のみ
上位は4社(Google,Meta,Netflix,Verizon)で58%以上の比率

VOXとXLCのパフォーマンスはほぼ同じで変わりがありません
XLCは2018年と比較的最近にも関わず、VOXの3倍の純資産額を保持しておりその人気度はXLCのほうが高いです。
・組入銘柄においてVOXのほうが銘柄数は多いですが、上位10社に集中投資していることは変わらないため、ほぼXLCと同じ投資対象になっています。VOXがDisneyの比率を上げていること と XLCがVerizonの比率を上げている部分が大きな違いでVOXがややエンタメ寄りでXLCのほうがやや通信寄りといってもいいでしょう。

さんぺぐ

VOXとXLCの違いはほとんどありませんね。ただしVOXのほうが経費率が0.10%とやや低いため長期で投資をするのであればVOXを選んでもよいかもしれません。とはいえ、純資産額より人気度はXLCのほうが高いようです。

まとめ:ネット広告&課金銘柄へと変貌する通信セクターは時代の流れを駆け上がる

ここまでVOXについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。

まとめ

VOXとは正式名称は、バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(VANGUARD TELECOMMUNICATION SERVICES ETF)といい、投資対象銘柄は115社へ米国の電気通信・サービス・セクターの大型株、中型株、小型株に投資をしています。
2018年頃のセクター再編でMetaやGoogleが入るようになりこのETFは利益成長率が高いこともあってキャピタルゲインが望めるETFになってきた。
VOXのメリット は、 世の中のクローズド環境において、内部需要を想起して成長できる力がある。
VOXのデメリットは、 投資対象への分散がされておらず集中投資のため、上位4社(50%以上)の影響を受けやすい
VOX(バンガード社)とXLC(ステートストリート社)の比較 してみると、パフォーマンスはそれほど変わらず組入銘柄についても銘柄数は違えど、投資規模はほぼ同じ対象への投資をとなっている。VOXのほうが経費率が0.10%とやや低いため長期で投資をするのであればVOXを選んでもよいかもしれません。

さんぺぐ

VOXは一見すると、Google、Meta、NetflixなどはVGT(情報技術セクター)にいてもおかしくないと考えてしまうかもしれません。しかし、VOXにこれら大型ネット企業が2018年度から入ってきたVOXの魅力は高配当なETFからキャピタルゲインの成長株へと大きく変化しました。
ネット広告&課金銘柄へと変貌する通信セクターは今後も時代の流れに合わせて変わっていく可能性のあるETFでありまだまだこれから成長するETFだと思いました。ぜひご検討ください。

さんぺぐ

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