・王道のインデックス投資をしてドル資産を拡大したいと考えている方
・米国の代表的な株価指数S&P500にETFで投資をしたいと考えている方
・守りの資産(コア資産)を創る上で必要な金融商品を探している
ハイパーグロース株を購入したら、株価がいつも上下に上げ下げでいつも心はヤキモキ。やっぱり守りの資産(コア資産)を創らないといけないなと思う今日この頃です。そんな守りの資産にぴったりの金融商品ってありますかね?
王道のインデックス投資ETFといえば、「VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)」ですね。VOOは2010年頃に設定開始されましたが、わずかここ10年あまりで24兆円という資産規模に急拡大しました。海外ETFの中でもTOP5位に入る人気さです。ドル資産で守りの資産形成をするのであれば、間違いない商品の一つかと思います。この記事では、「VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)」について詳しく解説したいと思います。
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VOO(バンガード S&P500インデックスファンド) とは?
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)とは、バンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFです。 投資対象は米国大型株式が大部分(時価総額80%)を占め、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されています。
ざっくりとしたイメージは下記になります。
参考に、米国企業3500社全体に投資するVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)も合わせて記載していますが、VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)は全体の大型株の80%を占めていることがイメージとして掴めるかと思います。
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)の概要は以下になります。
運用会社:バンガード
設立日:2010年9月9日
資産総額:24兆円(2250億ドル)
経費率:0.03%
配当利回り:1.3%
セクター別TOP10割合:テクノロジー33%、一般消費財15%、金融14%弱、ヘルスケア12%とテクノロジーは強めですね。米国全体としても時価総額がテクノロジーに偏っていることがわかりますね。
構成銘柄TOP10割合:GAFAMの割合は20.78%です。投資会社のバークシャハサウェイ1.5%、JPモルガン1.4%、テスラ1.3%、J&Jは1.2%とTOP10合わせても26%程度ですので分散はよくされているかと思います。
注目すべきは、VOOの純資産額がここ10年で24兆円という巨大なETF運用商品として成長していることでしょう。またVOOのセクターとしてはテクノロジーが強く(3割)、そしてVOOの構成銘柄のGAFAMの割合が20%以上と色濃く反映されていることは気に留めておいた方がよいかと思います。
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のメリット、デメリット
次にVOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のメリットについてお伝えしたいと思います。
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のメリット
海外の全ETFを並べた際に、経費率0.03%というのは、IVV(iシェアーズ・コアS&P500)とVTI(バンガードトータルストックマーケット)の2つぐらいしかありません。それぐらい最低コストを維持しているためとても人気です。
下記は、設定当初からの10年のVOOのチャートです。2020年のコロナショックも乗り越えて綺麗に右肩あがりに成長していることがわかります。
下記、海外ETFの純資産額のトップ4を並べてみました。
銘柄 | 運用期間 | 純資産額 | |
1 | SPY(SPDR S&P500) | 28年 | 39兆円 |
2 | IVV(iシェアーズ・コアS&P500) | 21年 | 30兆円 |
3 | VTI(バンガードトータルストックマーケット) | 20年 | 27兆円 |
4 | VOO(バンガード S&P500インデックスファンド) | 10年 | 24兆円 |
VOOは、海外ETFの中で純資産額がたった10年で24兆円と他のETFを凌ぐ勢いで、大きく純資産額が増加しています。純資産額が多いメリットは、コストをより下げる力があり、今までもVOOは下げてきており、0.03%という驚異的な経費率に至っています。バンガード社という会社の方針からも今後もさらにコストを下げていく可能性は高いと予想します。
逆にVOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のデメリットについてお伝えしたいと思います。
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のデメリット
VTIは2万円以上であるのと反対にVOOは3万円以上(まもなく4万円)と高い部類に入ります。
株初心者ではS&P500に連動する投資信託の方がよいかとは思います。
以前ご紹介したS&P500に連動する人気投資信託「eMAXIS slim S&500」の記事も合わせてご確認ください。
現在は、VOOの資産額は海外ETFの中で4位ですが、この勢いであるとSPY,IVV,VTIを追い抜いていつか1位になる可能性は高そうですね。デメリットに関しては目的がドル資産を増やしていくという趣旨であるならば、良いタイミングで買い増しして積み上げていくことができればよいでしょう。
同じS&P500連動ETFの中でVOO、SPY、IVVのどれを買うべきか?
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)については、その他に同じS&P500連動ETFとして有名なSPY(SPDR S&P500)とIVV(iシェアーズ・コア S&P500ET)があり、比較してみました。
VOO | IVV | SPY | |
正式名称 | バンガード S&P500インデックス ファンド | iシェアーズ・コア S&P500ETF | SPDR S&P500 |
運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステート・ストリート |
経費率 | 0.03% | 0.03% | 0.0945% |
設定日 | 2010年9月9日 | 2000年5月19日 | 1993年 |
純資産額 | 24兆円 | 30兆円 | 39兆円 |
株価 | 300ドル後半付近 | 400ドル付近 | 400ドル付近 |
配当利回り | 1.32% | 1.16% | 1.2% |
同じS&P500連動ETFの中でVOO、SPY、IVVのどれを買うべきかについては、ズバリ「VOO」をおすすめしたいと思います。理由は、VOOの手数料がSPYと比べると少し安い。さらにVOOの配当利回りがIVVと比べると少し高い配当率になっていることがあげられます。その他にもVOOの優位性は、純資産額が急激に伸びている成長性や株価が他の2つに比べて購入しやすいことがあがられます。
まとめ:ドル資産を増やしたいなら王道ETF投資のVOO(バンガード S&P500インデックスファンド)が最適!
ここまでVOO(バンガード S&P500インデックスファンド)について話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
1.VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)とは、バンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFです。 投資対象は米国大型株式が大部分(時価総額80%)を占め、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されています。
2.VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)のメリットは、・経費率が0.03%と安く、パフォーマンスもここ1年で+43%上昇し、10年でも+17.9%と安定しているため、長期投資に最適。VOOは、海外ETFの中でトップスピード(10年)で資産(24兆円)が増大しており、コストをさらに押し下げる可能性も!?
3.同じS&P500連動ETFの中でVOO、SPY、IVVのどれを買うべきかについては、ズバリ「VOO」がおすすめ。理由はVOOはもっとも経費率が安く、配当率が高いからである。
ドル資産を増やしていくことは、今後の世の中においてリスクヘッジとして大事なことです。というのも、日本の国力は年々相対的にさがってきており、米国経済の強さを反映するドルの価値は年々世界で高まっています。このVOOはそうしたドル資産を増やす上ではとてもいい金融商品だと思いますので王道で積み上げていくことで必ずやあなたにとっての守りの大きな資産になると考えますのでぜひご検討ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。