もうどうにも赤字になってしまい塩漬けされた株ってありますよね。そんな塩漬けの株もこの「貸株」を使うことでノーリスクにお金を稼ぐことができるのです。
「貸株」という名前の通り、貸してしまうと戻ってこないのではないかと考える方が多い方と思いますが、その点の誤解を解いて、貸株を積極的に利用してもらえるようになればと思います。
塩漬け株式も「貸株」でインカムゲインになる!貸株は最大20%の金利でお金が貰える魅力あり!!
1.貸株サービスとは?特徴は?
貸株サービスは自分が持っている株を証券会社に貸して金利(貸株金利)を受け取れるサービスです。
仕組みとしては、証券会社は顧客から借りた株を、貸株市場を通じて機関投資家(ヘッジファンドなど)に貸し出し、機関投資家から貸株料を受け取ります。その貸株料の中から、顧客に金利を払っているのです。
貸株の特徴は以下のようになります。
顧客にとっては、株を貸すだけで金利がつくので本当にほぼノーリスクな「お得な」サービスですね。しかも貸株中は、返却指示をしなくてもいつでも株を売却できるので、売りたいタイミングを逃すこともありません。
2.貸株サービスのメリットとデメリット
貸株サービスのメリットとデメリットについては下記になります。
顧客にとっては、株を貸し出している際にも金利が受け取れてさらには株主優待や配当金も受け取り可能というのは嬉しいことですね。
しかも、ほぼノーリスクです。証券会社が倒産で貸株が戻ってこないのは、「貸株サービス」を利用して貸し出された株式は、投資者保護基金による保護対象にはなっていないから。現時点では「貸株サービス」を提供しているネット証券は大手に限られているので、破綻リスクはかなり低い
気を付けたいのは、配当相当額で受け取ると、総合課税され、雑所得扱いになります。もし20万以上超える場合は必ず確定申告が必要になるため「配当相当額」では可能な限り受け取ることを避けたほうが無難でしょう。避ける方法はこの後の「貸株サービスの証券会社比較について」の記事をお読みください。
3.高金利な貸株金利株に手を出すな!
「貸株金利が高いから、この銘柄を買おう」「どうせ買うなら、貸株金利の高い銘柄にしよう」という考えで銘柄を選ぶのは大間違いです。貸株金利の高い銘柄は、値動きも大きく、株価も値下がり傾向にあることが多い。というのも、株を借りた投資家は、それを空売りに利用するため。つまり、「貸株金利が高い=空売りしたい投資家が多い」ということで、それだけ売り圧力がかかっているというサインでもあるのだ。
貸株サービスは「せっかく株を持っているのだから、貸株料ももらっておこう」という程度、つまり、“おまけの利益”という感覚で利用するのがいいでしょう。
4.貸株サービスの証券会社比較について
貸株の申し込み方法は簡単で、基本的には各証券会社の公式サイトから貸株サービスのいくつかの設定を決めてWEB上で申し込み手続きをするだけでOKだが、証券会社によって多少異なるサービスを提供しているので注意したい。
■貸株サービス提供の大手5社比較
貸株証券比較 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | GMOクリック証券 | SBI証券 |
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最低金利 | 0.1% | 0.2% | 0.1% | 0.1% | 0.1% |
最高金利 | 14% | 上限なし (20%あり) | 10% | 10% | 14% |
金利1%以上銘柄 | 500以上 | 500以上 | 500以上 | 700以上 | 500以上 |
株主優待自動取得 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
配当金自動取得 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
特に注目したいのが、配当金自動取得の部分であり、この部分が適用されていないと株主優待は自動取得されても、配当金が「配当金相当額」になってしまい雑所得扱いで20万以上だと確定申告が必要になるハードルがあるので、配当金自動取得必須である楽天証券と松井証券、マネックス証券で貸株サービスは実施するのがよいかと思います。
また楽天証券は、「金利優先」設定では、権利確定日の貸株金利が通常の5倍になる特徴があります。また株主優待を取得しながら貸株金利も享受できる「一部貸出しない設定」が便利です。
まとめ:貸株は第四の収益源になる!
株式投資で得られる利益と言えば、一般的に「値上がり益」「配当金」「株主優待」の3つが挙げられるが、ここに加わる株式投資4番目の収入源が貸株サービスで得られる「貸株料」だ。貸株料は、ほかの3つにくらべると儲けが少ないのは確かだが、実質的にはほとんどノーリスクという大きなメリットがある。少しでも株式投資での利益を増やすため、貸株サービスを利用しない手はないだろう。
損失を抱えてしまっている塩漬け株もいつか上がるまでは貸株サービスを利用して少しでもお金を生み出す収益源に変えておきたいものだ。