・投資初心者で何から手をつけるべきかを知りたい方
・投資信託商品がたくさんありすぎて迷われている方
・NISA、積立NISA、iDeco、Jr.NISAなどはどんな商品を買えばいいのか知りたい方
投資信託、ETF、個別株・・・もういろんな投資商品があって腰を据えて何十年も投資を続けられる投資信託商品が知りたいなぁ。NISA、積立NISA、iDeco、Jr.NISAとそれぞれ何に投資すればいいだろうか??
世界の人口はどんどん拡大していて、それに伴いGDP(国内総生産)も上昇して株価もずーと右肩上がりで成長しています。つまり、世界に投資をしていれば間違いなく(隕石が降ってくるだとか、宇宙人がくるとかでなければ)長期的にはその株価は間違いなくあがっていきます!いろいろと余計なことを考える必要がないようならもう、このeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)一択でもいいぐらいです。今日はこのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の魅力について解説します。
全世界株式のETF版である「VT(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)」についても記事を書いていますので、合わせてご参考にしてください。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界(日本を含む先進国および新興国)の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざしています。※指数としては、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動します
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み)とは、先進国23カ国と、新興国27カ国の大型株・中型株から成る指数で、約3,000の銘柄で構成され、11のセクター、各市場における浮動株調整後の時価総額の約85%を含みます。いわゆる時価総額比に基づいて、世界の株式に丸ごと分散投資が出来る指数です
対象インデックスの国については以下のようになっています。
またどのような通貨で投資しているのか?またどんな銘柄に投資をしているのか?については以下になります。
基本的な重要なその他の情報は以下です。
信託報酬率:年率0.11%(税込)
純資産額:1742億円
設定日:2018年10月31日
2つほどこのあたりの情報からオモシロイ話が見受けられます。
1.全世界株式投資といってますが、87%は先進国投資、さらに58%は米国投資となっています。つまり9割近くは先進国投資であり、6割は米国投資であるといえるでしょう。日本も先進国投資の中では2番目で7%近くを占めています。また注目すべきは新興国として扱いである中国はわずか5%程度と抑えられている状況です。このあたりが、リスクをどう扱っているのかがわかりますね。
2.次に上位10銘柄をみると、12.3%はGAFAMであり、また意外に中国企業であるアリババとテンセントが1.9%と入っています。6割米国投資といっても、GAFAMに偏っているかというとそうではなく、大きく中心のコアは全米全体に投資している印象がありますね。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の魅力とは?
次に、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の魅力はどこにあるのかをいくつかポイントをあげてみたいと思います。
米国の割合は高いですが、米国一点でないところがいいですよね。コロナショックを乗り越えて、全世界に分散していることからブレがなく、安定的にパフォーマンスを出しています。
eMAXIS Slimシリーズの理念として、業界最低水準のコスト及び資産規模に応じて信託報酬を下げることを約束していることから今後も下がってくることを期待できますね。
上記は、純資産額の推移ですが、2021年2月5日に総資産額が1000億円を超えたことを正式に発表していましたが、2021年5月現在では1700億円を超える規模になっています。ここ3,4か月で+700億円が急速に増えていることから一気に人気が加速していますね。
世界に分散されていて、手数料が低い!投資信託商品は、もっとも長期投資における王道の選定銘柄だと思いますね。
このファンド、2018年10月31日に新規設定されましたが、その直後の「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2018」では第3位に入賞、2019、2020では見事に2年連続 1位 の栄冠を獲得している最もブロガーに愛される銘柄です。
数十年先は誰もわからないわけでその中で無難に世界の成長にかけることができるのであれば、最も後悔の少ない銘柄選定になるでしょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と類似投資商品との比較について
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の最大のライバルとして、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)があります。今回は代表として、この2つを比較したいと思います。
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド (通称:楽天VT) | |
連動指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) 先進国23か国、新興国27か国の大型株中型株で約3000銘柄で構成 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) 先進国・新興国49か国における大型・中型株のほか小型株も含む約8,400銘柄で構成 |
設定日 | 2018年10月31日 | 2017年9月29日 |
総資産額 | 1742億円 | 937億円 |
管理費用 | 0.114%(税込) | 0.212%(税込) ※本家のVTの手数料0.08%を含む |
特徴の違い | 大型中型を中心に3000銘柄に分散している部分が大きな違いです。 | こちらは本家の米国ETFの全世界投資のVTをラップして投資信託とし売っているものです。 特徴としては、8400銘柄という分散効果と小型株効果も狙えるというところになります。 |
両方ともに、全世界へ分散投資するものであり、どちらを選んでもパフォーマンスはほぼ同じであります。より分散効果を高めたいのであれば、楽天VTのほうが勝っている部分はあるかもしれません。しかし、注目したいのが設定日が楽天VTのほうが1年近く早いにも関わらず、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は純資産額がすでに2倍程度に増えており圧倒的な人気の差を生み出しています。また管理手数料面をみても、ここ最近でどんどん手数料率が下がってきており0.1%ほどの差が発生していることから今後も長期的には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に軍配があがるかもしれません。
まとめ:自分の投資の軸は、世界?先進国?米国? 迷うなら王道に投資せよ!
ここまで、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)についてお話をしてきましたが最後にまとめたいと思います。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界(日本を含む先進国および新興国)の株式市場の値動き(先進国23カ国と、新興国27カ国の大型株・中型株の約3000銘柄で構成)に連動する投資成果を目指す投資信託です。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の魅力とはたったこれ1本で全世界に分散投資できること。手数料率が税込0.11%と最も低いレベルで業界最低水準を目指していること、わずか2,3年で純資産1700億を超える人気度を誇ることがあげられます。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の最大のライバルとして、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)と比較すると純資産額が約2倍大きく、かつ手数料率が0.1%さらに安いという意味で、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に現在は軍配が上がる。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、2018年に設立されたばかりですが、日本で販売する投資信託の中でもTOP100に入る純資産額を持つ運用商品に急成長しており、非常に人気があります。ここ3か月で700億円も増えたということだけでも超のつく人気銘柄なのでしょう。とはいえ、もっと純資産額が高いのは、先進国分散投資商品や米国分散投資商品であります。いろいろと迷うとは思いますが、重要なことはご自身がどの範囲を信じるのかによることが重要です。
世界なのか?先進国なのか?はたまた米国のみなのか? その軸が見えず迷っているようならば、全世界に投資する王道が最も賢明な選択なるかと思います。まずは全世界に投資して、世界成長が信じられるなら、次は先進国。先進国が信じられるなら米国と少しずつ信じられる範囲を広げて検討をしていただければと思います。