最近、ほんとよく情報漏洩やハッキング、取り扱いの問題がニュースになることが多いよね。これも仕事場がWFHによっていたるところで仕事ができるようになったことも影響があるのかな? そんな中でサイバーセキュリティの銘柄に投資したいのだけれども、どれを選んでいいのかわからない…
最近はWFHになってから、すべての情報がネット上にあることで多くのアクセスや情報のやり取りが増えていますよね。その分、問題になっているのが情報セキュリティの問題ですよね。インターネットがインフラになり当たり前のようにどこでも使え、仕事もその中で本格的に動き始めている世の中においてセットで重要なのがサイバーセキュリティ対応ですね。この記事ではその代表格のETFであるサイバーセキュリティETF「BUG」について解説します
サイバーセキュリティETF「BUG」とは?
BUGは「グローバルX サイバーセキュリティ ETF」というのが正式名称です。
システム、ネットワークへの侵入や攻撃を防止するセキュリティ・プログラムの開発と管理を主な業務とする企業など、サイバーセキュリティ・テクノロジーの需要拡大から利益を得る可能性がある企業への投資を目指すETFになります。
以下、簡単な概要です。
- 純資産:73.77百万ドル
- 配当利回り:0.38%
- 経費率:0.50%
- 設定日:2019年10月25日
■構成銘柄
■構成国の比率
アメリカ74%、イスラエル12%、イギリス8%、日本5%、韓国1%となります。
構成銘柄には最近注目されているCRWD(クラウドストライク)、ZS(ゼットスケイラー)、OKTA(オクタ)等の超ハイパーグロース銘柄が軒並みランクインしており、ぎっしり詰まっていますね。
構成国の中には日本も入っていることは珍しいですね。ちなみにこの日本の銘柄はトレンドマイクロ社(創業はアメリカだが、現在の本社は東京都にあるため日本企業と表記)になります。
BUGのメリット、デメリット
BUGのメリットはどこにあるのでしょうか?
BUG のメリット
・BUGはサイバーセキュリティ分野にまるっと投資できる
・パフォーマンスはQQQを少しアウトパフォームする成績
■2020年4月~2021年4月の1年間のチャート比較
上記は1年間のBUGとQQQとVOOの比較チャートですが、比較すると、BUGがQQQをわずかに上回って+70%ぐらいの上昇をしています。(VOOは約+48%の上昇)
一方でデメリットはどこにあるのでしょうか?
BUGのデメリット
・経費率が0.5%と若干高い(QQQの経費率は0.2%)
・まだこの投資商品自体は、2019年10月にできたばかりで新しく、純資産は80億円程度(7300万ドル)であり、運用額としては安全水域ではあるが、資産効果がでるレベルではない。
以前も解説しましたが、運用会社において純資産額は一般に30億円以上あることが重要です。なぜなら運用会社としてこのインデックスファンドを運用する費用(コスト)に見合う金額(損益分岐点になる金額)が30億だからです。(30億円を切ると、金融機関は運用停止)
QQQを少しばかり上回るパフォーマンスですが、QQQがナスダック全体なのに対して、特定のセキュリティという分野に集中投資できるメリットは大きいですね。セキュリティは今後のインターネット世界において切っても切れない必須の分野ですからはずれがない業界ということも言えるでしょう。
とはいえ、まだこのETF自体は設立日から日が浅く、純資産も少ないことからもう少し見ておく必要があるのかもしれません。
BUGは買うべきか?
フィンテック、自動運転、AIなどの将来有望なテーマに対してすべての分野でサイバーセキュリティ対応は必須になります。それゆえに、有望テーマにかけるよりも 共通対応である、サイバーセキュリティ対応が最もはずれのないものになるのではないかと思います。
ただその一方で個別株に至っては、サイバーセキュリティのパロアルトネットワークス(PANW ※BUGの構成比率の第3位 7.4%を占有)は、過去3年間で130%も上昇しており、BUGのパフォーマンスを大きく越えているものもあります。
BUGはまだ若いETFですので、個別の動向をみつつ安定上昇をみて購入を検討してみてもよいかと思います。
まとめ:これからはセキュリティ対策は共通のインフラになる
ここまで、サイバーセキュリティETFのBUGについて解説してきましたがここでまとめたいと思います。
正直、サイバーセキュリティ分野の銘柄ははずれがないという意味では最も期待できる分野だと思います。やれEV,やれ自動運転、やれAI、やれフィンテック、やれゲームなど多くのテーマ株がありますが、どれもセキュリティを考慮しないでは成り立ちません。ですのでこの分野は現在を含めて将来も必ず必要になるためポートフォリオの中に入れておくという意味では理に適っているのではないかと思います。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。