・北米株式部門で4年連続R&Iファンド大賞を受賞しているこの投資信託が気になる方
・コストは2%と高いが、圧倒的なパフォーマンスがあれば利益は取れると考える方
・netWIN GSテクノロジー株式ファンドを買うべきかどうか迷われている方
今回は、信託報酬が2%とコストが割高ですが、20年も運用実績がありハイパフォーマンスを出し続けている「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」についてメリット、デメリットを上げて最終的に買うべき投資信託商品であるのかどうかをこの時期ではお伝えできればと思います。
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米国株 投資信託:信託報酬 税込み2%超えるも 1年で31%の強リターン!20年の運用実績の「netWIN GSテクノロジー株式ファンド(為替ヘッジなし)」は買いなのか?
1.netWIN GSテクノロジー株式ファンドとは? その特徴は?
netWIN GSテクノロジー株式ファンドとは、 IoT、クラウド、AI といった今後のテクノロジーの発展の成長に着目した企業に投資を集中したファンドです。
GS= GOLDMAN SACHSであり、ゴールドマンサックス・アセット・マネジメント株式会社が出している投資信託になります。旧名は「netWIN ゴールドマンサックス・インターネット戦略ファンド 」であり、1999年以来、20年の運用の歴史がある投資信託商品なのです。
特に米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー(料金所)企業」企業など、テクノロジーを活用することで、コスト構造、 収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業や、ビジネス・モデルの継続性が期待できる企業の株式に投資するといっています。
「テクノロジー・トールキーパー」企業とは、テクノロジー業界において、高速道路などの「料金所」のように「交通量」(=売上げ数量)の増加や「通行料」(=価格)の値上げによって収益を上げることのできる企業のことです。
パフォーマンスは、2020年11月現在で6か月で20.65%、1年で31.29%、3年18.21%、5年16.81%、10年18.33%と一環して高いパフォーマンスを出し続けている。
この1年で31%、10年でも18%と一時的なハイパフォーマンスではなく長期的にこれだけのパフォーマンスを出し続けている投資信託は数少ないかと思います。
「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」という名称自体はカタカナと英文字が混じり一見怪しそうにも見えますが、20年の歴史をもち、かつ「テクノロジー・トールキーパー」企業に投資というしっかりとした考え方があることは好感が持てますね。ワクワクを感じやすい投資信託商品だと感じられます。
2.netWIN GSテクノロジー株式ファンド銘柄の方針
下記は、netWIN GSテクノロジー株式ファンド銘柄の組み入れ上位銘柄とポートフォリオ構成比になります。
netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、37銘柄に限定しており、また上位3銘柄で20%を占め、10銘柄が50%程度になります。
下記は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドの組み入れ銘柄の入れ替えの変遷(へんせん)を表しています。
20年の歴史の中で時代の潮流やトレンドに応じてかなり銘柄の入れ替えを実施しています。
一方で、以前こちらの記事でご紹介した「iFreeNext FANG+インデックス」はほぼ固定をしているので比較してみると面白いかと思います。
37銘柄に限定しているところをみると分散要素は薄いですが、鋭い分析の元、トレンドをみた集中投資により、2000年代のインターネット普及期から、2010年のスマートデバイス普及、2020年のIoT、クラウド、AIといった時代へ。巧みに組み入れ銘柄を変えて着実に基準価格が上昇していますね。この時代の変化を見るだけでもオモシロイ図やチャートなのではないでしょうか。
3.netWIN GSテクノロジー株式ファンドのメリット、デメリットは?
さて、netWIN GSテクノロジー株式ファンドのメリット、デメリットはどこにあるのでしょうか?
・netWIN GSテクノロジー株式ファンドのメリット
シャープレシオとは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さです。この数値が高いほど取ったリスクに対して得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。(数値が大きいほど運用効率が良いとされ、一般に1を超える投信は優秀と言われています)
次にnetWIN GSテクノロジー株式ファンドのデメリットについてお伝えします。
・netWIN GSテクノロジー株式ファンドのデメリット
1年間で+2854億の純資産を増やしたというのはとてつもない人気の金融商品ですよね。以前ご紹介した「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が総資産額が1900億円、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)インデックスファンド」が1755億円とアクティブファンドとインデックスファンドを比較するのは酷ですが、指数に連動するインデックスファンドと比較して、圧倒的な資金源を集める人気アクティブファンドはものすごいパワーを持っているのだと思いました。
ただしデメリットは、信託報酬が2.09%と他のインデックスファンドと比べて20倍近く、割高であること。
まとめ: 長期ではコスト増が重くのしかかるが、短期では明るい未来?
ここまでnetWIN GSテクノロジー株式ファンドについてお話をしてきましたのでまとめたいと思います。
1.netWIN GSテクノロジー株式ファンドとは、 IoT、クラウド、AI といった今後のテクノロジーの発展の成長に着目した企業に投資を集中したファンドである。
2.20年の歴史をもち、かつ「テクノロジー・トールキーパー」企業に投資というしっかりとした考え方を持っている。
3.この1年で31%、10年でも18%と長期的にハイパフォーマンスの実績を上げている。
4.netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、37銘柄に限定するも、20年の歴史の中で時代の潮流やトレンドに応じてかなり銘柄の入れ替えを実施し、実績を積み上げている。
5.netWIN GSテクノロジー株式ファンド(為替ヘッジなし)は、純資産額は6246億円。1年間で+2854億の純資産を増やした超人気ファンドである。ただしデメリットは、信託報酬が2.09%と他のインデックスファンドと比べて20倍近く、割高であること。
ハイパフォーマンス時はOKだが、下がり始めるとこの2%の信託報酬は毎年かかるため収益がなくても2%は常に払い続けないければならないネックですよね。
つまり多額の金額を長期的に持つことはコストがかかりすぎてリスクが高い。
とはいえ、3年、5年、10年平均利回りを見ても、年平均利回りが15%を超えており、圧倒的に優れた成果を残しています。
私がおススメするのは、一気にお金を入れるのではなく、少しずつ初めてみてどう成果とコストの折り合いがつくのかを見ることがよいかと思います。1000円でもいいので試してみることでどう変化するのかがわかります。
ちなみに私は2019年11月頃に1000円ほど購入しましたが、分配金の再投資もあり、2020年11月に1349円と+27.86%と伸長した成果をあげました。もし、100万ほど投下していたら現状は134万円になっていたと考えるとすごい成果がでていたんでしょうね。信託報酬は2.7万円(2.09%)ぐらい年では取られることにはなりますが、それでも30万以上は収益として挙がっていた計算になります。
こうした小さなシュミレーションを実際にやってみて決めるのがよいでしょう。