GUSH 石油ガス2倍レバETF 1年で+45%上昇 インフレ期待銘柄 ERXと比較あり

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「インフレ期待や景気拡大の恩恵を受けたいと考えている方」
「石油やガスの需要拡大のチャンスを掴みたいと考えている方」
「今後のエネルギー需要の動向を知りたい方」

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まよい子

エネルギー、エネルギー、エネルギー! 世の中のすべての活動に必要なものであり、私の心のエネルギーも石油やガスで暖かくならないと動けない。

さんぺぐ

世界のエネルギーの消費量は年2.5%で増加し続けており、増加の一途を辿っています。特に紛争や気候変動などによりエネルギー需要が急激に高まることもあり注目すべき対象ですね。今回はその中でも石油やガスにレバレッジをかけたETF「GUSH」についてご紹介します。

目次

エネルギー需要や現在の状況について

エネルギー需要や現在の状況については、「米国株テーマ:エネルギー業界 インフレに強く経済浮揚の源泉!今後の動向と欧米5大石油メジャー(XOM,CVX,BP,RDS,TTE)を詳しく解説」でお話をしていますのでぜひ合わせてお読みください。

GUSHについて

GUSHとは、正式名称は「Direxion デイリー S&P石油・ガス探鉱・生産ブル2倍シェアーズETF」になります。およそ60銘柄のエネルギー系の会社に投資する2倍のレバレッジETFになります。

概要:GUSH

設定日:2015年5月28日
純資産額:8億3600万ドル
経費率:0.95%
組入銘柄割合:1位は石油等の精製や生産を主とする「バレロエナジー」2位は炭化水素探査とパイプライン輸送に従事するアメリカのエネルギー会社「EQT」3位は米国で炭化水素探査に従事するエネルギー会社「デボンエネルギー」になります。ほぼTOP10のすべての銘柄が2%台となっており、TOP10全部でも25%程度にしかなりません。中小の石油とガスに関するエネルギー会社に広く分散されている印象ですね。

さんぺぐ

エネルギー会社といえば、エクソン(XOM)やシェブロン(CVX)といった大企業の印象ですが、GUSHは、石油とガスに関わる中小のエネルギー銘柄に広く分散されていることが特徴であり、エネルギー上昇に敏感に反応できるETFだと思いました。

GUSHのメリットとデメリット

次にGUSHのメリットについてお伝えしたいと思います。

GUSHのメリット

インフレ期待の波によるエネルギー需要拡大に強い(株価は、1年で+45%のハイパフォーマンス)

下記は、過去1年(2021年2月~2021年2月)のGUSHの株価チャートになります。

GUSH:青色

株価の波が上下で揺れていますが、インフレの上昇の波にのって1年で+45%ほど上昇しました。
コロナからの経済再開の流れや、紛争等の地政学的リスクでエネルギー需要が急上昇した結果これだけのハイパフォーマンスになったかと思います。トレンドの波を掴むことが重要でインフレ期待の波によるエネルギー需要拡大のタイミングにのれば大きなキャピタルゲインを得ることが可能です。

ブル相場では2倍のレバレッジ効果でその波にのって大幅なキャピタルゲインの獲得の可能性あり

資源価格の高騰で大きくインフレが上昇しているときは、株価も上昇しブル相場になります。短期的にはこの波に大きく乗るなら2倍のレバレッジをかけたGUSHは大きくキャピタルゲインを獲得するチャンスにはなります。

逆にGUSHのデメリットについてお伝えしたいと思います。

GUSHのデメリット

原油価格の需要次第(市況次第)で短中期的に株価が形成されがちであること

2020年3月頃のコロナ発生時期は、移動が制限され一時的に原油価格がマイナスという時期さえもありました。経済が活発化する局面ではエネルギーが必要になり、景気が後退していく場面では行動や消費が抑制されエネルギー需要が減り始めます。このことからGUSHのようなETFは、市況の動向をつぶさに観察することが求められると考えられます。

レバレッジ特有の逓減リスクがある

逓減性とは、何もしなくてもその価値が落ちていってしまうことをいいいます。他のレバレッジ商品と同様に、株価が停滞および下降していくと1日に対するレバレッジが2倍かかりますので、下降する量も3倍になり、どんどんその投資金額は目減りしていってしまうことになります。

さんぺぐ

GUSHは、原油やガスの需要次第で大きくその株価が左右されます。また世界の情勢(紛争や気候変動)についても常にアンテナを張り巡らせることが重要でちょっとしたことで大きくその需要と供給のバランスが崩れるのです。その崩れをうまくレバレッジして利用してキャピタルゲインを得ることができるといいですね。

GUSHと同じエネルギー2倍レバレッジETF「ERX」と比較

ここでは、GUSHと同じエネルギー2倍レバレッジETF「ERX」と比較をしてみました。またレバレッジなしのエネルギーETFの代表格である「XLE」も比較に加えてみました。

GUSHERXXLE
設定日2015年5月28日2008年11月6日1998年12月22日
純資産額8億3600万ドル6億2000万ドル321億ドル
経費率0.95%0.95%0.12%
配当率0.10%2.03%4.31%
構成銘柄中小規模の石油ガス企業60社が投資対象大手エクソンモービルとシェブロンの2社で40%以上
投資対象先は大手20社
エクソンモービルが23%、シェブロンが20%と大手石油2大メジャーの合計43%
大手20社が投資対象

・GUSHをERXとXLEと比較すると特徴は投資対象となる構成銘柄が大きく異なるところです。
GUSHは中小型系のエネルギー会社、ERXやXLEは大手エネルギー会社を中心に構成されている特徴があります。
・GUSHは投資対象が中小型のエネルギー会社であることから値動きが軽く株価上昇が期待されます。
・ERXとXLEは、投資対象が大型エネルギー会社であることから高配当そこそこ株価が原油高やガス高に反応して上昇期待があります。
・XLEは圧倒的な純資産額があることで安定感は抜群ですね。

次にGUSHとERX、XLEの過去1年の株価チャートを確認したいと思います。

GUSH:青色、ERX:緑色 XLE:黄緑色

過去1年のパフォーマンスを見る限りは、GUSHとERXはほぼ同じように高パフォーマンスを出しています。最後の1か月程度でERXのほうが少し上回っていますが基本的にはそれほど変わりません。2021年10月~11月は逆にGUSHが大きくパフォーマンスを出して上回っていました。

GUSHのほうが中小型株が多いゆえにボラティリティが激しく上下に揺れていることがよくわかるでしょう。

ERXのほうが比較的安定してパフォーマンスを出している一方で、GUSHは中小型株の株価反応がいいときは、ERXを大きく上回るパフォーマンスを出しているときもあります。

いずれにせよ、どちらもハイパフォーマンスは出しているので中短期決戦の中で、タイミングをみてどう株価上昇の恩恵を受けるのが重要かと思います。

さんぺぐ

GUSHは、中小型株向けの投資対象であるがゆえにハイボラティリティですので、大型中心のERXよりもよりリスクをとってパフォーマンスを残したい方には向いている商品かもしれません。

まとめ:中短期戦での投資はGUSHが大きな利益を獲得できる可能性あり

ここまでGUSHについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。

まとめ

・GUSHとは、正式名称は「Direxion デイリー S&P石油・ガス探鉱・生産ブル2倍シェアーズETF」になります。およそ60銘柄のエネルギー系の会社に投資する2倍のレバレッジETFになります。
GUSHは、60銘柄の石油とガスに関わる中小のエネルギー銘柄に広く分散されている。
・GUSHのメリットは、インフレ期待の波によるエネルギー需要拡大に強い(株価は、1年で+45%のハイパフォーマンス)。一方で、原油価格の需要次第(市況次第)で短中期的に株価が形成されがちであること
・GUSHをERXと比較すると、GUSHが中小エネルギー、ERXが大手エネルギー会社と投資対象が大きく異なる。
・それゆえにGUSHはボラティリティが激しいが、タイミングをみて中短期戦での投資ができれば大きなキャピタルゲインを得ることができると考えられる。


さんぺぐ

エネルギー需要の拡大は長期的なものであり、引き続き多くのエネルギー企業が伸びていくと思われます。とはいえ、ひとたびエネルギーが過多になれば供給過剰になりますのでその動向は要注視する必要があるでしょう。とはいえ、現在のエネルギー需要の大きさはまだまだ大きいので中短期にGUSHというETFで大きな利益を狙っていくことを検討してもよいのではないかと思います。ぜひご検討ください。

さんぺぐ

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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