FDNとは、米国ネットサービス特化型ETFでネットサービスの40銘柄に集中投資するETFです。
・ナスダックよりもさらに成長性の高い領域の投資先を知りたい方
・情報技術の次はネットサービスが主力になると考えている方
・ZOOMやTwitter、Netflix等のイケイケのネット企業にも投資をしたいと考えている方
ネットサービスに特化!ついに投資の最終系がきたわね。どう考えても未来の投資先はネットサービスであることは間違いないのよね。
FDNは厳しい条件で銘柄が絞られた40銘柄に投資をされており、QQQや情報技術系ETF(XLK)を超えるリターンを出している強力なETFです。
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1.FDNとは?
FDNとは正式名称は「ファースト・トラスト・ダウ・ジョーンズ・インターネット・インデックス・ファンド 」といい、 米国ネットサービス特化型ETFでダウジョーンズインターネットコンポジット指数という指数に連動するETFになります。
ダウジョーンズインターネットコンポジット指数 とは?
売上・収益の大半(50%以上)をがインターネット事業が占める企業であり、上場してから3か月以上の実績が平均時価総額は1億ドル以上有する企業。各銘柄の保有率は10%までに制限。インターネットコマース関連から15銘柄、インターネットサービス関連から25銘柄、計40銘柄で四半期ごとにリバランスを実施している指数
このFDNを3倍レバレッジかけたETF「WEBL」について以前の記事で書いておりますので合わせてお読みください。
下記、FDNについて概要を詳しく話をしていきたいと思います。
設定日:2006年6月23日
純資産額:104億ドル(約1兆1440億円)
経費率:0.52%
セクター別割合:インターネットサービス37%、ソフトウェア19%等すべて基本的にネットサービスであるセクターになります。
組入銘柄割合:Amazon、Facebook、Googleを合わせて30%弱で、ペイパル5%、セールスフォース5%弱、シスコ5%弱、Netflix5%弱と続きます。ここには情報技術セクターに属するAppleとMicrosoftは入っていません。
FDNは、規模が大きく、実績もそれなりにあるインターネット関連の株の集合体といってもいいでしょう。特徴的なことは、GAFAMの一角であるAppleとMicrosoftが入っていないことです。この2銘柄に関しては、PCやスマホの売り上げが高くネットだけで50%以上を超えている状況ではないことがわかります。
2.FDNのメリットとデメリット
次にFDNのメリットについてお伝えしたいと思います。
FDNのメリット
下記は、FDNに対して設定日以来でQQQやXLKを株価チャートで比較したものになります。
2006年の設定日以来をみると上記の通り、FDNが圧倒した株価パフォーマンスを出しています。
逆にFDNのデメリットについてお伝えしたいと思います。
FDNのデメリット
QQQ(0.2%)やXLK(0.12 %)と他の大型ETFと比較すると、FDNの経費率0.52%はやや高い比率となっています。
FDNは、ハードアセットをあまり持たないインターネットサービス企業で構成されていることもありコスト面で費用がかかっておらず、純粋に時代のトレンドに乗っ取り大きく上昇していることがよくわかります。今後の将来に向けて上昇していくことは間違いない分野であるため取りこぼしは少ないかと思います。
3.FDN(Amazon,Facebook,Googleソフト系)とQQQ(GAFAM全部入り)や情報技術XLK(Apple,Microsoftハード系)との比較について
さて、次に Amazon,Facebook,Googleソフト系 のFDNに対して、GAFAM全部入りのQQQ、 Apple,Microsoftハード系 の情報技術セクターETFのXLKと比較をしてみました。
FDN | QQQ | XLK | |
設定開始日 | 2006年6月23日 | 1999年3月10日 | 1998年12月22日 |
純資産額 | 104億ドル | 1896億ドル | 459億ドル |
経費率 | 0.52% | 0.2% | 0.12% |
投資対象銘柄 | Amazon,Facebook,Google(合計30%)等の大型ソフト系 40銘柄 | NASDAQ上場の大型100銘柄 GAFAM比率40% | Apple,Microsoft(合計40%)等の大型ハード系70銘柄 |
QQQが圧倒的な純資産額を築いており、その人気度はFDNやXLKをはるかに凌駕していますね。
また投資対象銘柄に特色があり、FDNは大型ソフト系、XLKは大型ハード系、その中間としてQQQが存在しているようなイメージを持ちますね。ただし、XLKはAppleとMicrosoft合わせて40%なので、かなりこの2銘柄に傾斜している中で
は100銘柄というところで随分と分散されている感じがします。
下記は、過去5年をさかのぼったときの、 FDNに対して設定日以来でQQQやXLKを株価チャートで比較したものになります。
設定日以来だと、FDNは圧倒していましたが、ここ5年を見るとほぼQQQやXLKとパフォーマンスは変わらなくなってきており、むしろほぼ同じパフォーマンスを出しているといっても過言ではないでしょう。
ソフトのみでのインターネットサービスよりも、ハードのみでの情報技術よりもハードとソフトを取り混ぜたQQQのような情報技術、インターネットサービスが最も人気でありパフォーマンスも現状では安定しているように思えます。
まとめ:コロナで深まるネットサービス中心の世界の躍進はこれから来る!
ここまでFDNについて話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。
・ FDNとは正式名称は「ファースト・トラスト・ダウ・ジョーンズ・インターネット・インデックス・ファンド 」といい、 米国ネットサービス特化型ETFでダウジョーンズインターネットコンポジット指数という指数に連動するETFになります。 売上・収益の大半(50%以上)をがインターネット事業が占める企業 、 インターネットコマース関連から15銘柄、インターネットサービス関連から25銘柄、計40銘柄で四半期ごとにリバランスを実施
・FDNのメリットは、 設定日以来で確認すると、QQQ(Nasdaq100)や情報技術(XLK)を超えるリターンを出していること 。FDNのデメリットは 経費率が0.52%とやや高い 。
・ Amazon,Facebook,Googleソフト系 のFDNに対して、GAFAM全部入りのQQQ、 Apple,Microsoftハード系 の情報技術セクターETFのXLKと比較 すると、 ハードとソフトを取り混ぜたQQQのような情報技術、インターネットサービスETFが最も人気でありパフォーマンスも現状では安定している と感じた。
今はQQQの方が最もバランスを保っていてよいかもしれませんが、今後は、コロナで深まるネットサービス中心の世界 がますます広がり、ネットを通して利用するサービスはまだまだ増えて続けますし、その需要は衰えることはないと思います。ハードとしての情報技術はいずれ、土管化してその上で動くソフトなインターネットサービスの世界がデファクトスタンダードになるのは遠くない未来だと私は思います。その意味ではFDNというETFを検討してみることは良いことだと思いますオのでぜひご検討ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。