VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) 全米投資はこれ一本で投資OK 1株2万円程度で購入OK 長期投資に最適

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この記事がおすすめな方

・王道のインデックス投資をしてドル資産を拡大したいと考えている方
・米国全体の力を信じており、米国が世界をリードする存在だと思っている方
・守りの資産(コア資産)を創る上で株価が比較的安いもので少しずつ構築していきたい方

迷える投資家

米国ってGAFAMという世界の中心になる企業群に加えて、中小型な銘柄も次から次へとなぜこんなにも新しい有望な企業が出て来るんだろう??GAFAMはもちろんなんだけども、こうした将来大きくなる中小型も含めて米国株全体に投資がしたいんですが、最適な投資商品はありますか?

さんぺぐ

王道のインデックス投資ETFといえば、「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」ですね。全米3500社(大中小型株も含めてほぼ全米100%)に分散して投資を実施して米国経済の力をそのまま体現するような力をもったETFです。この記事では、「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」について詳しく解説したいと思います。

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目次

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とは?

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とは大型(S&P500)から中小小型株を含んだ米国株約3500銘柄に投資するETFになります。

ざっくりとしたイメージは下記になります。

中小クラスの銘柄も投資対象になっているのが、「VOO」との大きな違いです。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の概要は以下になります。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の概要

運用会社:バンガード
設立日:2001年5月31日
資産総額:27兆円(2488億ドル)
経費率:0.03%
配当利回り:1.22%
セクター別TOP10割合:テクノロジー31%、一般消費財15%、金融15%弱、ヘルスケア13%とテクノロジーは強めですね。米国全体としても時価総額がテクノロジーに偏っていることがわかりますね。

参考:VOOとの比較

参考までに、下記がS&P500(全米カバー率80% 大型株のみ)のVOOのセクター別構成比率になります。ほぼVTIとVOOの比率は同じですが、若干、VOOのほうがテクノロジー等が少し多い傾向がわかります。

構成銘柄TOP10割合:GAFAMの割合は17.45%です。投資会社のテスラ1.2%、バークシャハサウェイ1.1%、JPモルガン1%、J&Jは1%とTOP10合わせても22%程度ですので分散はよくされているかと思います。

参考:VOOとの比較

参考までに、下記は、S&P500のVOOの構成銘柄比率になります。大きな違いは、GAFAMの割合が21%弱でVTIの17%よりも約4%ほど高いということがわかりました。またテスラの割合がGAFAMの次に来る攻めの位置にあるというのがわかります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-54.png
さんぺぐ

注目すべきは、セクター別と構成銘柄に現れる3500社に渡る分散投資の安定性だと思います。VOOと比較してもテクノロジーに偏り過ぎず、GAFAMに偏ることなく、かつTOP10でも割合を分散させていることから広くあまねく中小型株の期待も反映されていることがよくわかるでしょう。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のメリット、デメリット

次にVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のメリットについてお伝えしたいと思います。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のメリット

・経費率が0.03%と安く、価格も2万円台からと長期投資に最適。

海外の全ETFを並べた際に、経費率0.03%というのは、VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)とIVV(iシェアーズ・コアS&P500)の2つぐらいしかありません。また価格帯もS&P500系のETFと比べて2万円台で購入可能であり、長期投資には向いていますね。

下記は、VTIとS&P500系のETFを株価が安い順に並べてみました。

ETF銘柄株価
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)200ドル台
VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)400ドル弱付近
IVV(iシェアーズ・コアS&P500)400ドル付近
SPY(SPDR S&P500)400ドル付近

・VTIは、海外ETFの中で純資産額ではTOP3に入る巨大ETFである安心感と10年で+14.98%安定のパフォーマンスを出している。

下記、海外ETFの純資産額のトップ4を並べてみました。

銘柄運用期間純資産額
1SPY(SPDR S&P500)28年39兆円
2IVV(iシェアーズ・コアS&P500)21年30兆円
3VTI(バンガードトータルストックマーケット)20年27兆円
4VOO(バンガード S&P500インデックスファンド)10年24兆円

資産総額27兆円はかなりの巨大ETFですね。安心感は抜群です。

下記は、設定当初からのVTIのチャートです。2009年にはリーマンショック、2020年にはコロナショックを経験していますが、基本的には綺麗に右肩あがりに成長していることがわかります。

VTI:青

逆にVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のデメリットについてお伝えしたいと思います。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のデメリット

・VTIは一株あたりの株価が2万円以上と高いため積立としては資金が用意しずらい。

VTIは他のS&P500系と比較して2万円台で安い方ですが、それでも株初心者においては若干高い部類に入るかもしれません。その際には全米にに連動する投資信託の方がよいかとは思います。

以前ご紹介した全米株式に連動する人気投資信託「SBI・V・全米株式インデックスファンド」の記事も合わせてご確認ください。

さんぺぐ

VTIというETFの良さを一つ上げれば、ドル資産を増やすという目的においては、他のS&P500系のETFと比べて2万円台で購入可能という買いやすさは魅力的ですね。

VTI(全米株),VT(全世界株),VOO(S&P500)のどれを買うべきか?

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)については、同じ広く分散して投資対象とする銘柄に全世界を対象に投資するVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)、S&P500指数と連動するVOO(バンガード S&P500インデックス)がありますので比較してみました。

合わせて「VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)」について記事がございますので合わせてご覧ください。

合わせて「VOO(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」について記事がございますので合わせてご覧ください。

VTIVTVOO
正式名称バンガード・トータル・ストック・マーケットETFバンガード・トータル・ワールド・ストックETFバンガード S&P500インデックス
対象全米100%(3500社)全世界(47か国8675銘柄全米80%(大型500社)
運用会社バンガードバンガードバンガード
経費率0.03%0.08%0.03%
設定日2001年5月31日2008年6月26日2010年9月9日
純資産額27兆円2兆円24兆円
株価200ドル台100ドル台400ドル弱付近
配当利回り1.22%0.97%1.32%

また下記はVTI,VT,VOOのここ10年のパフォーマンスをチャートで比較してみました。

VTI:青 VT:黄 VOO:緑

さんぺぐ

VTI,VT,VOOのどれを買うべきか?ですが、ズバリ、VTIを購入することが現状では一番でしょうか。ただ、VOOであってもほぼ同じですのでこれは個人の考えや嗜好性次第かと思います。VTIを購入すべき理由は、経費率の低さ(0.03%)と純資産額(27兆円)の大きさ、また株価200ドル台からの買いやすさとここ10年のパフォーマンスが高いことが挙げられます。

まとめ:ドル資産を増やしたいなら王道ETF投資のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)が最適!

ここまでVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)について話をしてきましたので最後にまとめたいと思います。

まとめ

1.VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とは大型(S&P500)から中小小型株を含んだ米国株約3500銘柄に投資するETFになります。
2.VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のメリットは、経費率が0.03%と安く、価格も2万円台からと長期投資に最適。海外ETFの中で純資産額ではTOP3に入る巨大ETFである安心感と10年で+14.98%安定のパフォーマンス。逆にデメリットは、一株あたりの株価が2万円以上と高いため積立としては資金が用意しずらい。
3.VTI(全米株),VT(全世界株),VOO(S&P500)のどれを買うべきか?については、ズバリ「VTI」がおすすめ。理由は経費率の低さ(0.03%)と純資産額(27兆円)の大きさ、また株価200ドル台からの買いやすさとここ10年のパフォーマンスが高いことが挙げられます。

さんぺぐ

下記グラフは、アメリカの人口の推移を表しており、2021年アメリカの人口3.2億人と年々増加しております。

2050年には3.7億人と推計されており、人口の増加はまさに経済の寄与に大きく貢献すると言われれています。実はアメリカでも、子供の出生率(現在:1.82%)は下がってきていますが、別のところでは毎年100万人の移民を受け入れていることもありこの人口増加はますます増えていきます。
現在、GAFAMが全米株式の時価総額における17~18%を占めていますが、これから将来有望な中小型株もNEXT GAFAMとして出てきます。次から次へと世界を席巻するような企業が登場している事実は米国はこれからも力強く成長していくでしょう。その力を体現するのはまさに「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」であり、今後も間違いなく期待しつづけていい銘柄の一つだと言えるかと思います。ぜひドル資産を増やす守りの投資とご検討ください。

さんぺぐ

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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